新感覚のお花見を楽しもう チームラボプラネッツで特別な“桜体験”をしてみた
毎年恒例のお花見シーズン。天気予報を気にしながら、どこで桜を楽しむか迷っている人もいると思います。さらに現在はまん延防止等重点措置が解除されたとはいえ、新型コロナウイルスの感染も気になるところ。そんな状況だからこそ、今年はアート、サイエンス、テクノロジーなどのあらゆるスペシャリストからなるアート集団「チームラボ」による“完全屋内型・新感覚のお花見”を満喫するのもアリかもしれません。
東京・豊洲にある「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」では、2022年3月1日から4月30日までの期間限定で、“超SNS映え”の「桜」空間を開催中。
各作品は「Body Immersive」をコンセプトとし、人間の動きにコンピューターが反応してリアルタイムで変化し続けることで、目の前で同じ空間が二度と現れることがない、こだわりに溢れた特別な空間となっており、私たち「人間」と「アート」の境界を超えた融合が体験できます。
今回は、いまだかつてチームラボのミュージアムに足を運んだことがなかった筆者が、超巨大な4つの作品空間と2つの庭園からなる「水に入るミュージアムと花と一体化する庭園」で新たな「お花見」にチャレンジしました。
会場では先に館内の説明動画を視聴し、その後にロッカーで身支度を整え裸足になります。水に入る作品では無料でタオルも貸し出しされているので、衛生面でも安心して楽しめます。
チームラボプラネッツは「Water Area」と「Garden Area」の9作品などからなる。作品ごとに音や香りが異なり、視覚・聴覚・触覚など、あらゆる感覚を総動員して、チームラボが創るそれぞれの世界観を体験できます。
春限定の3作品は、いずれも個性的。一つ目は「Water Area」の「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」。心地よい水の中で、水面に広がる無数の桜と鯉を眺めることができます。季節ごとに心地よい水温に設定されており、人の動きをセンサーで感知し、コンピューターが光で桜と鯉を描き続けています。自分の周りを囲み、ぐるぐると回るような鯉の動きは、まるで意思を持って生きているかのようで、すごく不思議な感覚を覚えました。
二つ目の「Water Area」にある「Floating in the Falling Universe of Flowers」は、まるで宇宙空間にいるかのような体験が特徴。一年を通して変化する無数の花たちが、作品と私たちを包み込んでいきます。寝転んだり、座って天井を眺めてみたり色々な楽しみがあるのですが、地面も鏡になっているので、あえて下に映る花々を眺めるのもおすすめ。平衡感覚がなくなったような気分になり、浮遊感を楽しんでみるのもいいでしょう。
最後の三つ目は、「Garden Area」の「Floating Flower Garden; 花と我と同根、庭と我と一体」。ここは、ランの花々が空中に咲き誇る庭園。ランは人の動きを受けてゆっくり上がっていき、私たちはその空間を自由に進みながら、より作品との一体感を味わうことができます。ランは1日を通して香りを変化させるので、何回でも来たくなる特別な時間を過ごすことができます。ランは日本に生息していない種類も多々あり、この展示のためだけに仕入れている種類も。花が綺麗に咲くための調整や演出にもこだわっており、チームラボのクリエイティブへの並々ならぬこだわりが伝わってくる展示でした。
『チームラボ「アート」以外の魅力』
また、チームラボプラネッツでは、お食事も楽しめるのが魅力。「Vegan Ramen UZU Tokyo」で、ヴィーガンラーメン、アイスクリームやお茶などをテイクアウトし、よりチームラボプラネッツの世界を満喫できます。
筆者は、Vegan Ramen UZU Tokyo限定の「ヴィーガンラーメン花(冷)」と「徳島県産すだち緑茶スパークリング」をチョイス。前述の「Floating Flower Garden」をイメージした「ヴィーガンラーメン花(冷)」は、貴重なエディブルフラワーをふんだんに使用した上品でスペシャルな一品。途中にローズスパークリングウォーターを入れることで、味を変化させて食べることができるのも特徴。「すだち緑茶スパークリング」は、お茶の濃厚さとすだちの爽やかさが美味しくもあり不思議な味で、一年を通して飲みたいと思えるもの。ラーメンとの相性も抜群でした。
会場内では入り口付近の「ひとつなぎのベンチ」、「空と火のためのロングテーブル」、Vegan Ramen UZU Tokyoの店内奥にある「虚像反転無分別」と、3つの作品とともに食事が可能。特に「空と火のためのロングテーブル」に映し出される作品は、常に変化し続け、朝と夜で違った空と作品の世界観を体感できるのでおすすめです。
チームラボプラネッツでは、作品ごとにそれぞれの世界観があり、アートと一体化しながら、都内でゆっくり過ごすことができました。チームラボプラネッツの作品は、人間に合わせて変化し続け、人間もその影響を受けるという特別な体験を何度でもできるのが圧巻です。また作品とリンクした食事も魅力的で、都内で心とお腹を満たせる、特別な春体験をしたい方におすすめ。
今回は春限定の作品を紹介しましたが、チームラボプラネッツでは季節ごとに作品の景色が変化。一度行ったことのある方も、期間限定の展示を体験するためだけに訪れる価値は大いにあると思います。チームラボのミュージアムにこれまで行ったことのなかった筆者にとって、1年を通してこれからもお勧めしたいスポットとなりました。
■チームラボプラネッツ概要
場所:東京都江東区豊洲6-1-16
春限定の作品 展示開催期間:2022年3月1日〜4月30日
■関連URL
チームラボプラネッツ公式ホームページ:
https://planets.teamlab.art/tokyo/jp