『M-1グランプリ2023』優勝コンビ・令和ロマン YouTubeから探る人気の背景
コンビを離れ、それぞれが出演しているYouTubeチャンネルもとても魅力的だ。2019年に同名お笑いライブがキッカケに結成された、ケムリ、お笑いコンビ天秤のシドニー石井、元ミシェルの芸人今野一輝、放送作家の西塔徹成の「僕らの別荘」は知っている人も多いだろう。ショート動画がTikTokで何度もバズるなど、芸人ファンのみならず、彼らの素性を知らない若者の間でもかなりの人気を博しており、今回のM-1グランプリ決勝で、逆に「僕らの別荘の人じゃん!」と漫才師としてのケムリを認識した視聴者も多い。4人それぞれが自由にボケて自由にツッコむ男子校の休み時間のようなゆるいトークは、「大勢の人間に見られるために短い時間でどれだけ要素を詰め込むか」が主流となっている昨今において絶妙なカンフル剤になっている。
また、くるまと9番街レトロ京極風斗は『黙って食べれん』というチャンネルを運営している。「9番街レトロ京極と、令和ロマンくるまが、ご飯を食べるんだ。黙って食べられるといいけど…。」というチャンネル概要の通り、ただ気になったご飯を黙らずに喋りながら食べるだけ、それ以上でも以下でもない。ある意味どんなYouTuberよりもストロングスタイルのチャンネルだ。にも関わらず、何気ないやり取りの端々に唸るほどの面白さがある。彼らにかかれば、ただの食事が極上のコンテンツになってしまうのだ。
4つのYouTubeチャンネル全てに違った魅力があり、知れば知るほど深みにハマっていく。次はどんな景色を我々に見せてくれるのか、令和ロマンの活動から目が離せない。
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