2024年にブレイクするVTuberは? 『VCR GTA』の活躍から考える
ネオポルテから登場した新星 「つるび」の「つる」こと柊ツルギ
続いては、『VCR GTA2』でそんな赤身かるびに負けず劣らずの珍プレイ、迷プレイを見せたルーキーを紹介したい。
Neo-Porte所属の男性タレント・柊ツルギである。
2023年8月29日にSNSに初投稿、2023年9月4日にYouTubeで初配信、9月11日にはTwitchで初配信し、無事に活動をスタートさせたばかり、デビューしたてのタレントだ。
彼の名前が最初に注目されたのは、デビューしてすぐの11月に開催された『VTuber最協決定戦2023 Ver VALORANT Act1』であろう。
この大会ではリーダー8人によるドラフト制を採用しており、主催者・渋谷ハルを中心にした選考によって独自に決められたランク内にいる出場者を指名し、5人チームを組んで大会に臨むという内容であった。
ここで選ばれたリーダー8人は、これまでの配信活動を通じて実力を示してきた『VALORANT』上級者/FPSプレイヤーばかり。にじさんじからはローレン・イロアス/風楽奏斗、ぶいすぽっ!からは花芽なずな/八雲べに/白波らむね/夢野あかり、Neo-Porteから水無瀬/久我レオが選ばれ、ゲーム内ランクでいえば平均してイモータル、最高でレディアントという超ハイレベルな面々が揃ったのだ。
渋谷ハルが大会メンバーを発表した際には、「Neo-Porteの新人は入らないのか?」というコメントがいくつかあがっていた。というのも、柊ツルギ(及び同期である青桐エイトの2人)は『VALORANT』のランクがイモータル~アセンダントに到達している実力者であり、Neo-Porte所属ということでこの大会に呼ばれていても不思議ではなかった。
そんなコメント・期待に対して、渋谷ハルはこのように返している。
「実力的にはたぶん、Neo-Porteの新人2人・ツルギ君とエイト君はTier1に入れるくらいにはめちゃくちゃ強いんだけど、デビューしたばかりでイベントに出て、リーダーとしてチームをまとめてくれっていうのは、いくらヴァロが上手いからといってもちょっと重い」
こういった判断もあり、残念ながら同大会に出場することは叶わなかった柊ツルギ。だが、直前に開催されていた第6回・第7回『Crazy Raccoon Cup Valorant』なども含め、スクリム・練習相手のメンバーとして呼ばれるように。
VALO配信開始!!
【少年野球チーム】シブヤーズとして、V最チームの対戦相手をさせてもらいます。 https://t.co/2459azQpvu
— 柊ツルギ (@HiiragiTsurugi) November 15, 2023
また両大会が連なって開催することもあり、出場者の何人かは早い段階から『VALORANT』をプレイして勘を取り戻そうとしていた。そういったタレントとコラボ配信を組み、ランクマッチをプレイすることもあった。
また、ツルギはほぼ同時期にソロプレイでのイモータル達成にチャレンジしており、かなりプレイングにキレがあったのはいうまでもない。
同時に、彼のおちゃらけた発言はそれ以上の“キレ”を見せていたのだ。
とくにぶいすぽっ!所属の橘ひなの/一ノ瀬うるはを含めて、軒並み活動歴4年目から5年目を迎えている面々と配信していた際には、会話の弾みとして他事務所の先輩であるひなの/うるはの2人を「お局さん」と呼んでみたり、休憩する時間があったのにも関わらず、マッチが始まってから「すいません! トイレ行ってきます!」とトイレにいくなど、自由奔放な言動をみせつけ、大いにリスナー・コラボ相手を笑わせた。
相手からの返事を待たずに次から次へと速射砲のように言葉を発し、ようやく会話になったかと思いきや斜め上な切り返しをして笑いを誘うなど、テンションの高さだけでなくトークセンス/ポテンシャルがしっかりと垣間見えていたのだ。
そんななかで参加した『VCR GTA2』で、彼はより注目をあびることになった。