にじさんじ・空星きらめが放つ“まばゆい光”を追って 『神域』の宇宙できらめく蒼い星の軌跡をなぞる
ホラー好きのおしゃべりマイスター・空星きらめ
ここまで空星きらめのビジュアルやルックスについて触れてきたが、ここからは彼女の内面についても追いかけてみよう。
彼女の声は年若い少年を思わせる、いわば"ショタボイス”も出せる中性的な質感を持っており、リスナーや同僚らからはその声質をホメられることもあるほど。
彼女自身も“少年”キャラクターが大好きであり、にじさんじの新人が「全員ショタ(145cm以下)になる」魔法をかけようとSNSに投稿したことがある。理由の一部には自身の身長が低いからというのもあるとは思うが、彼女の少年キャラクターへ向ける愛がいかに深いかが伝わってくるだろう。
また何かしらの問題と出くわせば「うーん……」と首をひねらし、クシュっと笑って明るく話しはじめる彼女の姿は、さまざまな意味でとても印象的だ。
なぜ印象的なのかは、彼女の雑談配信にある。「なにを話そっかなぁ」と開口一番口にして、ノープランのまま話し始めると、あっという間に時間が過ぎていく。それも2~3時間どころではなく、時には8時間を超えて雑談配信をすることもあったほどだ。
「これくらいの時間やります」と先にほのめかすわけでもなく、少年味のある声であれよあれよと続いていく止めどないトーク。空星きらめのファンは「きらめちゃんが配信をしてくれる!」という嬉しさよりも、「今日はいつまで続くのか?」という期待と恐れを両手に抱えながら彼女の配信を楽しむのだ。
ここ1年ほどは平均的に3時間前後の配信時間に収まりつつあるが、それでも「3時間も話し続ける話題の多さ・体力」は驚異的であろう。にじさんじには月ノ美兎、アンジュ・カトリーナなど雑談上手なタレントが在籍しているが、空星きらめも彼女らに負けないタレント・ポテンシャルを秘めているといえるだろう。
空星きらめとゲームの関係を話題にするとき、麻雀を真っ先にあげる方は多いだろう。加えてもうひとつ、彼女はホラーゲームにかなり強い人物であることも忘れてはいけないはずだ。
デビュー当初から「ホラー好き」を公言しており、『Phasmophobia』『霧雨が降る森』『影廊』『Ib』『CALLING-黒き着信-』『Home Sweet Home』『VISAGE』と和洋関わらず名作と誉れ高い作品をプレイ、にじさんじ内外のホラー好きとコラボ配信をすることもしばしばあった。
大きな音に驚くことこそあれど、ここぞの場面でやってくるホラー要素・演出には悲鳴を上げるどころか、むしろそういった演出や要素をギミックと受け取って「あ~、なるほどねぇ」と笑いながら楽しめてしまうほどだ。
彼女いわく、プライベートにおいても家族とともにホラー映画を鑑賞したり、2022年8月にナンジャタウンで開催された名作ホラーゲーム『SIREN』とのコラボイベントを、月ノ美兎、伏見ガク、レヴィ・エリファらとともに楽しんだりしたという。
配信外のプライベートでもホラー作品を楽しもうというのだから、ホラーゲーム配信で見せる悠々とした姿は、ある意味で彼女の“素の姿”と受け取ることもできるかもしれない。