連載「YouTube with her」第三回:バービー
バービーはなぜ“女性の悩み”に寄り添うのか 生理、美容医療……YouTubeで発信する「親や友だちにバレない有益な情報」
コロナ禍をきっかけに、一気に増加した女性芸能人のYouTubeチャンネル。テレビ出演を本業とする彼女たちでも、YouTubeではまた別の魅力を発揮しており、パブリックイメージとは異なる面を楽しむことができる。
YouTube配信に力を入れている女性芸能人に、動画投稿を始めたきっかけや今後の展望について聞く連載企画「YouTube with her」。
第3回には、2019年に『バービーちゃんねる』を開設した、お笑い芸人・バービー(フォーリンラブ)が登場。
2023年9月現在、登録者数25万人を超える同チャンネルは、生理や脇汗など女性たちの悩みに寄り添う内容から、「エロくて怖〜い話」や松本明子さんとのコラボ動画など、バラエティに富んでいる。
なぜあえてチャンネルのジャンルを絞らないのか聞いてみると「YouTubeはガス抜き」と話す。彼女ならではのこだわりや、ぶれない軸が見えてきた。
※今回の取材は9月上旬に実施しました。
「途中で逃げ出そうかなと思った」過酷すぎる美容施術の翌日にインタビュー
――先ほどマネージャーさんに聞いたのですが、バービーさんは現在、美容医療のダウンタイム中だそうですね。
バービー:はい。実は昨日「サブシジョン」という、皮膚の下にあるニキビ跡で固くなってしまった組織を針で切り剥がす施術を行いました。
テープを貼っているところから、長い針を入れて、クレーターと真皮の癒着をザクザクと……。その切って凹んだところに、ヒアルロン酸を入れてもらいました。いや、もう音がすごいんですよ、肉を切る音がザクザク……って。
――マネージャーさんが「見てられなかった」とおっしゃっていたのも納得です。それはYouTubeにも投稿するのでしょうか?
バービー:その予定です。正直、想像よりもヘビーな施術で、途中で逃げ出そうかなと思ったんですけど、カメラがあったら頑張れるので、しっかり撮影しました(笑)。
――そうなんですか!
バービー:よく「体張ってくれてありがとう」ってコメントをいただくこともあるので、張り甲斐があるんです。今回もカメラがないと頑張れないなと思って、YouTubeのスタッフと一緒に行きました。
直前までは「なんでこんなことしなきゃいけないんだろう」って病んでいましたし、もう二度とやらないですけどね。めっちゃ怖かったんで(笑)。
――振り返ってみると、初期のころから美容に関する動画を投稿していますよね。
バービー:そうですね。美容に関しては、テレビだと断片的になっちゃったり、キャッチーじゃなきゃ取り上げてもらえないことがあったりしたので、私なりに共有したい情報を投稿しています。
たしかに、そうですね。実際に美容医療系の動画には、どんな意見が寄せられますか?
バービー:私の場合、クレーター肌について悩んでいて、それをなんとか治療したいと思っているので、同じようなことを悩みに思っている人にはすごく喜んでもらえています。
クレーターに特化した情報って、意外とテレビや雑誌には出ないので、ただ「キレイになりたい」っていうよりは「コンプレックスをどうにかしたい」と思っている人に刺さっているのかなと。
――そういう方をターゲットにしたのはなぜなんでしょう?
バービー:うーん……正直狙ったというよりも、自分自身がやっていた施術を、ただ動画にしたというほうが近いかもしれません。そういう情報を求めている人がいるのなら、参考にしてもらえたらいいなって。