「再生数は選手の知名度に比例しない」 YouTubeチャンネル「パ・リーグTV」の運営責任者が語る“矜持”と“選手へのリスペクト”

「パ・リーグTV」の運営責任者が語る“矜持”

 動画プラットフォームやSNSなどが普及したことでプロ野球の速報・結果を簡単に知ることができるようになった。なかでも「パーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネル」(以下、パ・リーグTV)から情報を得る人は多い。ホームランや三振といったハイライトだけではなく、ユニークな切り口の動画が多く、パ・リーグファンのみならずプロ野球ファンからも支持されている。

 現在のチャンネル登録者は121万人(2023年7月19日時点)を数え、プロ野球ファンにとっての“インフラ”と言っても過言ではない。そんなパ・リーグTVの“中の人”はどのように業務にあたっているのだろうか。パ・リーグTVを運営するパシフィックリーグマーケティング株式会社で、メディア事業本部 本部長などを務める園部健二さんに話を聞いた。

パ・リーグ6球団が力を合わせてビジネスを推進していくために誕生

――パ・リーグ6球団が共同で出資している事業会社とのことですが、まず2007年に会社が誕生した経緯を教えてください。

パシフィックリーグマーケティング株式会社 執行役員COO メディア事業本部 本部長 園部健二

園部:当時は近鉄やダイエーの球団売却が世間を騒がせました。それまでのプロ野球界は球団保有そのものが親会社の広告宣伝的な立ち位置で、球団としてビジネスを行なっていくという意識も低く、球団経営が赤字の球団は少なくありませんでした。必然的に親会社も球団を保有する体力がなくなると、球団を売却するという動きが始まったということになります。

――球団経営の意識が変わったタイミングでもあったでしょうか?

園部:はい。「球団でも収支を上げられるようにもっとできることはないか」ということで、パ・リーグ6球団のリーグビジネス担う組織として弊社が誕生しました。

――具体的にはどういったところから始めたのですか?

園部:たとえば、パ・リーグ6球団の公式ホームページです。6球団分をまとめて管理することで手間もコストも抑えられる、ということで6球団の公式ホームページは弊社で裏側のディレクションを行なっております。

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