『アメトーーク!』の「動画編集やってる芸人」らが尊敬 「テレビ朝日映像撮影部」が発信する映像制作の裏側

芸人たちが注目する「テレビ朝日映像撮影部」 人気の理由はプロへの尊敬

 そんなトークの中で徳井義実(チュートリアル)が「テレ朝の映像撮影部って知ってる?」と呼びかけ、知ってる知ってる! と一同が反応する場面があり、テレビ朝日映像の技術者が出演しているYouTubeチャンネル「テレビ朝日映像撮影部」が紹介された。動画内では、レンズを変えて同じ映像を撮って見比べたり、重い機材の段差の越え方を紹介したりと、一つひとつの所作に仕事人のカッコよさを感じる内容となっている。

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 「テレビ朝日映像撮影部」のチャンネルでは、カメラのレンズの交換方法は、汚れやホコリが入らないように下を向けてなるべく素早く行うのがポイントだということや、機材のバラし方などを紹介している。日々のなにげない作業ではあるが、こういった細かな配慮を当たり前にできるのがプロといえるのだろう。

 演者には演者の苦労があるが、スタッフにも表からは見えにくい努力や苦労がある。動画編集をやっている芸人はその一端を感じることができたため、尊敬を感じてもっとテレビマンの仕事が見たいと思うのではないか。

 『アメトーーク!』内で板倉俊之(インパルス)は、「芸人は全員編集をやってみたほうがいい。そうしたらスタッフさんの苦労がわかる。逆にスタッフさんはスタジオでトークしてカットされる気持ちや細いテロップにされる気持ちを感じてみたらいいのでは」と持論を語っていた。たしかに、別の立場で同じ仕事に携わる人の苦労を知るのはとても重要だ。そういった意味でも、テレビの裏方の仕事を覗ける「テレビ朝日映像撮影部」は芸能人にとっても興味深い内容なのではないか。

 テレビ朝日映像撮影部のように、現場の日常を伝えているチャンネルはまだまだ少ない。他業界の視点を知ることで、その業界への興味や尊敬が生まれるといった良い影響が広がってほしいと思う。

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