にじさんじ・星川サラが持つ「アイドル力」 人を惹き付けてやまない“輝きの源泉”をたどる

『Apex Legends』を通じて見せる、星川サラの努力家な一面 

 星川の得意ゲームといえば「マリオカート」を思い出す方もいるだろう。彼女いわくデビュー前から慣れ親しんでいるゲームのひとつであり、にじさんじ内のカジュアル大会『マリカにじさんじ杯』では毎度のように好成績を収めてきた。

 そんな彼女は10月にデビューから4年目を迎える。ライバーたちが長く活動していくなかで「やっていくにつれて得意になっていくゲーム」が生まれるのはよくあることで、おなじにじさんじ所属のメンバーでいえばベルモンド・バンデラスや桜凛月にとっての『Minecraft』、勇気ちひろやえるにとっての『Apex Legends』などがそうだ。そうしたゲームとの出会い・巡り合わせはその後の配信活動・配信者人生を大きく変えていくことがある。

 星川の活動を大きく変えたのは、『Apex Legends』との巡り合わせだろう。デビューして約半年後となる2020年4月21日に、初めてのFPS配信として甲斐田晴とともにコラボ配信でプレイした。

【Apex】初のFPS!2人でチャンピオンになる!!!【星川サラ/にじさんじ/甲斐田晴】

 当時は注目を集めはじめたばかりのゲームということもあり折を見て配信するのみだったが、『Apex』との関係性が変わったのは2021年に入ってから。『V最協決定戦』『CRカップ』の両大会に出場することになり、それが大きな転機となったのだ。

 2021年1月の第2回『V最協決定戦』ではにじさんじ・郡道美玲、ぶいすぽっ!・神成きゅぴとの「オタクキラーズ」、7月の第6回『CRカップ』にはストリーマーである釈迦、NIRUとの「サラ金 川上くんi7」、8月の第3回『V最協決定戦』にはバーチャルゴリラ、乾伸一郎との「ゴリラの惑星エピソードⅠ」として、それぞれチームを結成して出場してきた。

 このほかにも、勇気ちひろが主催した『NIJISANJI APEX Party with DETONATOR』に出場するためにストリーマー・Kamito、歌い手グループ・ちょこらびのまいたけとともに「ちんしり」を、『V最協決定戦』の後夜祭にて偶然出会った個人VTuber・おだのぶとストリーマー・うるかによる「うる星ハゲ」を結成したりと、精力的に大会に参加しつづけた。

 振り返ってみれば、約半年ほどの間にこれまで出会うはずのなかったシーンの面々とチームを結成し、ともに配信することになったわけだが、『Apex Legends』を使った大型のカジュアル大会として名を馳せる2つの大会に出場するうえで、星川自身も配信内外を通じて猛練習に励むことになり、結果的には彼女の“『Apex』熱”はさらに加速していくこととなった。

バカ失礼なんだけど~ NIRU 星川サラ [APEX]
V最協 顔合わせでボコボコに殴り合う星川サラ/夏色まつり/空澄セナ【APEX】
気まず過ぎる初顔合わせにコミュ障を発揮する星川サラ【にじPEX】

 2022年にはいってからも1月に開催された第8回『CRカップ』に渋谷ハル、BobSappAimとともに「星春隊」として参加すると、4月に開催された第4回『V最協決定戦』ではホロライブ・夏色まつり、ぶいすぽっ!・空澄セナとともに「ぴかぴか☆星空フェス」としてそれぞれ出場するなど、その頃には「星川サラは『Apex』好きなVTuber」という認識を持つファンも非常に多かったはずだ。

 また、国内における『Apex Legends』の盛り上がりを作った渋谷ハルを師匠としてプレイスキルを磨きつづけ、2022年1月から2月にかけては“ソロダイヤ企画”に挑戦、みごと達成した。欠かさぬ努力が結果に結びついた、非常にドラマティックな出来事としてファンにとっても思い出深いだろう。

【APEX】星川サラのソロダイヤチャレンジ達成までの道のり💎まとめ【にじさんじ】

 2020年に初めてFPSゲームに触れ、プロや元プロを含む凄腕のプレイヤーらに感化されると、自身も腕前を向上しようと努力していく。きっかけはささいな憧れだったはずだが、その憧れに向かってひたむきに腕を磨き、すこしずつ上達していく彼女の姿は、それまでVTuberに興味のなかった人びとの興味をも惹き、共感を呼ぶこととなったのだ。

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