「トイレにスマホを持っていくか問題」にみる、現代のリアルな恋愛観 Z世代が語りたい『恋と知った日』の繊細な描写
そのほかにも、「誰と話していても、誰とも話していない気になる」「出会い方へのこだわりを捨てた」「みんな私のことよりもスマホを見つめる時間の方が長かった」など、Z世代にズシズシ刺さる台詞もたくさん登場する。現代の恋愛に疲れた渚がやっと見つけられた特別な人だった啓太郎にも変化が起き始める。どうして特別でなくなってしまったのかーー。これはぜひ、本編をチェックしてみてほしい。
そして、本作に惹きつけられたのは、主演の南の表現力があってこそ。笑っていてもどこか切なそうだったり、ふと寂しそうな表情を見せたり。幸せを恐れてしまう渚の心情を、とても繊細に表現していた。
南といえば、大人しい役柄の印象が強いが、『ドラゴン桜』(TBS系)の早瀬菜緒のような明るいキャラクターや、『女神の教室〜リーガル青春白書〜』(フジテレビ系)の照井雪乃のような気の強い女の子まで、出演する作品によっていろいろな表情を見せる。『恋と知った日』も、そんな南の演技の幅が存分に生かされた作品だった。
また、渚は南と同じ20歳の女の子。自分と近い存在だからこそできる、等身大の演技にも注目してみてほしい。
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