若手芸人のやりとりを覗き見できる? シェアハウス芸人YouTuber「板橋ハウス」の魅力

 板橋ハウスは、男性3名が暮らすシェアハウスでの会話や遊びを紹介するYouTubeチャンネルだ。チャンネル登録者は52.8万人(2023年2月27日現在)と多く、ほぼ毎日動画をアップしている。一般男性の暮らしを52万人が見ているのは不思議な感覚だが、いったいどんな魅力があるのだろうか?この記事では板橋ハウスの動画の趣旨や視聴者から支持されている理由を考える。

板橋ハウスは若手芸人 企画系の動画でも芸人の日常や実態が垣間見える

禁止ワード宅飲み【ルームシェア】

 板橋ハウスは、実は3名とも吉本興業に所属する若手お笑い芸人。神保町よしもと漫才劇場を活動の拠点にしており、YouTubeで人気になった今では3人でトークライブなども開催している。メンバーは、 めぞん・吉野おいなり君、ピュート・竹内智也、軟水・つるまるの3名で、トリオではなくそれぞれ別のお笑いコンビで活動中だ。そんな3人が名前の通り板橋の家で共同生活をする様子をTikTokにアップしたところバズり、約2年前の2021年2月にYouTubeチャンネルも開設した。YouTubeではより企画を重視した長尺の動画もアップされている。

学生時代を彷彿とさせる、無から生まれる遊び

【ルームシェア】この世におらん奴選手権【違和感】

 板橋ハウスの動画は基本的に部屋の一室で2人がベッドに座り、1人がその下の床に座るという配置で撮影されていることが多い。その3角形のフォーメーションから「ダサく部屋から出る選手権」、「扉を開けて嬉しい一言を言う」、「知らねえよって言わせる」など何も道具がなくてもできる遊びを考えてそれぞれ披露していく。例えば、「【ルームシェア】この世におらん奴選手権【違和感】」では、寿司とそうめんで晩ごはんを迷う人に「寿司とそうめん同じレベルのやつおらんて」とツッコんでいたり、「え? 今日エリアマネージャー来るんすか? 嬉しい~」という珍しいバイトが現れたりと、“あるある”ならぬ“ないない”で笑わせあっている。

ルームシェアって楽しいかも、と思わせる仲の良さ

【ルームシェア】風呂に入る速度を競う【室内競技】

 ○○選手権などの発想力や演技力を競う遊びのほかに、風呂に入る速度を競う「風呂リンピック」を開催したり、禁止ワードを決めて宅飲みをしたりと、くだらないけど絶対に楽しいんだろうな、という毎日を送っている板橋ハウスの3人。 もともと芸人のあいだでは家賃を節約したりエピソードトークを貯めたりする目的で複数人で同じ部屋に住むことは珍しくない。ただ、こんな生活に憧れてルームシェアを始めたいと思う高校生や大学生もいるのではないだろうか。

 「お金が無くても、こんな友達がいたら最高だよな」というやりとりをのぞき見できるのが板橋ハウスが人気を得ている大きな理由だろう。今後も彼らの活躍から目が離せない。

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