難病を抱えた主婦、8歳の歌姫、世界的タップダンサーらが登場 激戦となった世界的オーディション番組の日本版『Japan's Got Talent』セミファイナル

 その後の「YES」を3人以上からコールされたシンガー枠における注目株は、8歳とは思えないブルージーな歌唱でクリスティーナ・アギレラ「Something's Got a Hold On Me」を歌った林田茶愛美、シーア「Chandelier」で次世代ディーヴァとなる可能性を見せた13歳の熊本エミ、そしてアリア「Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)」を力強く歌った71歳のパン屋・廣瀬満雄。彼らの外国語歌唱については、浜田が「日本語の歌でしっかり聴かせてほしい」と何度も強調していたが、これは「日本から世界へ羽ばたく」というコンセプトを意識してのことだったのかもしれない。

 またダンサー枠では、優美なバトントワリングで魅せた高橋一生(25歳)、耳が聴こえる/聴こえないメンバーが半分ずつで構成されたUD DANCERS JAPAN(6~23歳)、映画『座頭市』で一世を風靡したタップダンサーのHideboH(55歳)が自身の生き様を詰め込んだグループ・SUPER LiBLAZE、踊る喜びを全身で放って会場中を笑顔にしたCJDA(10~18歳)も注目だ。キャリアの有無は関係なく同じ土俵で表現しなければならない点は本企画の神髄である。

 セミファイナル前半で決勝への可能性を得たのはアバンギャルディ、中田芳子、AIRFOOTWORKS、山田元気、林田茶愛美、渡辺賢亮、佐々木遥、高橋一生、UD DANCERS JAPAN、廣瀬満雄、SUPER LiBLAZE、熊本エミ、CJDAの13組(出演順)。必ずしも決勝に進出できる訳ではないが、彼らの次回パフォーマンスに期待だ。

 いよいよ始まった「Japan's Got Talent」。ジャンルもキャリアも異なる日本人パフォーマーたちが集うオーディション、というだけで既に斬新でユニークな内容になっている。セミファイナル後半戦で登場する、残りの出演者たちが一体どんなポテンシャルを秘めているのかは想像もつかないが、びっくり箱を開けるような気持ちで待ちたい。

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