“表現者”として世界に入り込む GACKTがゲーム業界に与えた3つのインパクトを振り返る

プレイヤー総GACKT化計画も? コラボレーションで浸透するエッセンス

 GACKT自身がゲーム内に実装された事例はほかにもまだある。ここでは代表例を2つ見てみよう。2015年12月に始動したスマートフォン向けゲーム『戦国修羅SOUL』では、事前登録キャンペーンの一環として限定カード「戦国GACKT」をユーザーへ配布。和装を身にまとった「怒りの一閃」「終焉の闘い」の2バージョンが制作され、対照的なデザインの”2次元美男子GACKT”を拝むことができた。

『戦国修羅SOUL』-「戦国GACKT」

 そしてもうひとつの例が『PUBG MOBILE』で、こちらはGACKTのプロデュースによって各種スキンアイテムが登場。装着するとキャラクターがGACKTそっくりになる「GACKT-Creed」「GACKT-Karma」や、ゲームの進行度に応じて外見が変わる銃器スキン、コミュニケーションに用いる専用エモート……等々、同作品のヘビーユーザーであり公式アンバサダーを担うGACKTのエッセンスがコラボアイテムの隅々にまで浸透していた。なお公式Youtubeチャンネル「GACKTちゃんねる がくちゃん」では、コラボ実装にいたった経緯をはじめ、GACKT本人がコラボアイテムを体験するレビュー動画が投稿されている。出来上がったアイテム類のクオリティに喜ぶGACKTの素直な表情が収められているので、興味のある方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

GACKT、ゲームキャラになりました。

アーティスト活動では見られない意外な一面 GACKTのゲーム実況が面白い

 最後にご紹介するのは、ここ近年で動画コンテンツの定番となった「ゲーム実況」とGACKTの関わり方だ。2014年7月から2年間にわたって配信された動画番組『GACKTなゲーム!?ガメ先手ル!』および『帰ってきたガメセンテル』にて、GACKETは「スーパーマリオ」シリーズや「ロックマン」シリーズといった名作ゲームを熱心にプレイ。独り言を呟きながらコミカルに遊ぶ回もあれば、ゲストを交えて真剣勝負に白熱したりと、ゲーム実況で垣間見えたGACKTの意外な一面が話題を呼び、1年間で総再生回数は1500万回(シリーズ合計)を突破した。

祝!新チャンネル!波乱!困惑!バカが集まるとこうなる。【オーバークック2前編】

 2021年5月からは「GACKT GAMEz」と名付けられた新チャンネルがスタート。培ったゲーム実況の経験をもとに、『オーパークック2』『FIFA21』『Fall Guys』……等々、いくつかのゲーム作品でプレイ動画を投稿している。2023年2月現在の動画本数は8本とまだ少なめだが、今後の成長に十分期待が持てるチャンネルだ。今回取り上げたゲーム関連の取り組みを含め、意欲的に活動を続けるGACKT。今後も同氏の動きから目が離せない。

〈サムネイル=https://gackt.com/contents/269344より〉

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