『CCFF7R』のジェネシスはリメイク版『FF7』に登場するのか? 新展開を匂わせるストーリーから読み解く可能性

 2020年に発売された『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』(以下、FF7RIG)では『ファイナルファンタジーVII(以下、FF7)』に登場したユフィ・キサラギが主人公を務め、『ファイナルファンタジーVII リメイク』(以下、FF7R)の物語を補完するかたちで、クラウドたちとは別視点の戦いを体験できた。そして『FF7RIG』では、ディープグラウンドのソルジャーたちとともに、ヴァイスとネロが登場したのだ。

 厳密に言うとストーリーに深く関わるのはネロのみで、神羅の施設に潜り込んできたユフィと彼女の相棒ソノン・クサカベを迎え撃つため、神羅側がネロを投入するという流れだった。一方ヴァイスはどこかの部屋におり、作中では仮想空間を舞台に、彼の再現データと戦える程度にとどめられていた。

ネロ。ツヴィエートのひとりで、“漆黒の闇”とも呼ばれている
ヴァイス。“純白の帝王”とも呼ばれ、ツヴィエートのなかでも最強を誇る

 すでに説明したように、『CCFF7R』以降の物語を描いた作品でディープグラウンドが関わってくるのは『DCFF7』くらいであり、『FF7』に彼らは出てこなかった。とはいえ、オリジナル版と違う展開は『FF7 リメイク』の終盤にもあったものなので、彼らの登場も、その一環なのだと思われる。

 ”原作通りには進まない”という前例ができたからには、今後のリメイク版「FF7」シリーズでは物語の展開が変わるだけでなく、ヴァイスやネロのように、シリーズの垣根を越えてほかのキャラクターが登場する可能性も十分にある。

 また、『FF7』リメイクの第2弾である『ファイナルファンタジーVII リバース』の発売を控えた状態で、『CCFF7R』が出たことも興味深い。『FF7』にも関わりのあるザックスの認知度をより高めるという開発の狙いもありそうだが、のちのシリーズにつながるという点では、ジェネシスも同じである。

 そして、彼と関りが深いディープグラウンドが『FF7R IG』にも出てきた。つまり、『FF7』のリメイクにディープグラウンドが絡んできた以上、その生みの親とも言えるジェネシスの出番があってもおかしくはないだろう。なにより、彼はセフィロスを古くから知る貴重な存在なのだから、このままリメイクの続編で活躍しないのは、シナリオの展開的にも惜しい。

 『ファイナルファンタジーVII リバース』のトレイラーには、クラウドがセフィロスと行動をともにしているシーンなど、気になる場面も描かれていた(『FF7』にもあった、クラウドが過去のニブルヘイムについて語るシーンかもしれないが)。新たな展開がありえる以上、セフィロスとジェネシスが邂逅する、そんなシーンを見てみたいものだ。

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