キュートで天真爛漫な小悪魔のにじさんじ・夢月ロアの"これまでとこれから" シーンに一石を投じた誹謗中傷との戦い
現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。
メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ1年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。
いまから4年前、2018年末に1期生・2期生・ゲーマーズ・SEEDs組と分かれていた流れが撤廃・統合され、2019年へと進んでいったにじさんじ。2018年11月16日には約5か月ぶりとなる「キャラ有り」オーディション、2018年12月26日からは配信経験・ストリーマー・歌手経験・クリエイター向けのオーディションをそれぞれに告知し、この年に非常に多数のメンバーがデビューすることになった。
2019年1月8日に童田明治と久遠千歳がデビューし、その9日後にデビューしたのが、夢月ロア(読み:ゆづきろあ)である。2019年1月17日にTwitterで初ツイートをし、1月20日にYouTubeにて初配信を行なった。
彼女の同期は、前回紹介した郡道美玲である。郡道がデビューした直後に流行らせた「郡道美玲チャレンジ」に対して、自身の初ツイートをモジって「みれーせんせい(@g9v9g_mirei)がトイレにこもっているときロアもまたトイレにいるのだ」とツイートし、初配信直前で緊張している夢月をフォローしようと連絡した際のメッセージを初配信で晒すなど、出会ってすぐとは思えないほどに刺しあう2人が確認できる。
もちろんこのやり取り、現在ならばスタッフからすぐに注意が飛ぶレベルであろうが、そういった話が上がっていないあたり、この時期の牧歌的なムード、なにより郡道と夢月の良い関係性がうかがい知れる。
実はこの2人、にじさんじオーディションのあとに倒れていた夢月が郡道に助けられたという話が広まっているように、2人ともデビュー以前から多少の知り合いだったことがうかがい知れる。
初期の配信は、オーディション後に急いで購入したパソコンに、非常に安いマイクやケーブルなどで配信していたそうで、あまりにも音質が悪いため、数か月後にデビューした戌亥とこにアドバイスをもらって購入したといわれている。
悪魔キャラクターでありながらも愛らしいルックスに、キュートな声色、そこになんとも言えない訛りが混じった「なのだ」口調で、デビュー後から人気を集めていた彼女。ゲームプレイや会話の節々から感じられるあどけなさ、天真爛漫な言動とたまに飛び出るキラーワードの数々は、まるでマンガやアニメに出てくるキャラクターのよう。
その振る舞い・配信内容から、多くのリスナーから愛されるようになった。