日産が誇る傑作ミニバン『セレナ』がフルモデルチェンジ! プロパイロットは全車標準装備

 「家族のためのミニバン」としてファミリー層から多くの支持を集める日産自動車のミニバン、セレナ。11月末にフルモデルンチェンジ、来春に発売すると発表された。人気のハイウェイスターやオーテックもラインナップに加える同車をご紹介。

基本コンセプトはそのまま

 6年ぶりにフルモデルンチェンジした日産のミニバン、セレナ。セレナの歴史は1991年に始まり、今回の新型は6代目になる。エクステリアのデザインは最近の日産車のアイデンティティでもあるVモーションを基調にした縦の3連型ヘッドランプやイルミネーションランプ、大型のラジエターグリルが特長的なフロントまわり。

 リアはガラス部分が独立して開閉するデュアルバックドアを採用しミニバンらしい使い勝手のいいアイテムを全モデルに標準装備する。

 デザインは「上質でモダンな要素を取り入れた」と発表するだけあり、より洗練されたものだ。

巨大なトルクを誇る第2世代のeパワー

 新型に搭載されるパワーユニットは2種類。ひとつは2リッターの直4エンジン(150PS/200Nm)とeパワー専用の新開発の1.4リッター直3エンジンだ。この主に発電に使われるエンジンに組み合わされるモーターは163PSの最高出力だが、トルクは300Nmを超える315Nm。一昔前の3リッターエンジン並みのトルクを持つ。またeパワー搭載車には車両状況や走行環境だけでなく、ナビとも連携しながらエンジンの作動タイミングを制御する世界初の技術が採用され、EV走行を出来るだけ優先させ、室内の静粛性能を高めている。加えてeパワー車にはアウトドアやワーケーション、緊急時の非常電源としても活用できる100VのAC電源をオプション設定。

プロパイロットは全車標準装備

 先進運転支援機能でもあるプロパイロットは全車標準装備。また状況によってはハンズオフ運転が可能となるプロパイロット2.0が新たに設定された最上級グレード「e-POWER ルキシオン」に標準装備されたことも話題に。

ミニバントップクラスの室内

 全高1.8m以上の1.2〜2Lクラスまでの7/8人乗りのミニバンではNo.1の室内空間を誇る新型セレナ。

 運転席の足元スペースを見直し、運転席、助手席間の移動をより簡単に。そのためにはシフトもボタン式になっている。これは女性ユーザーへの配慮でもあるとはグローバル本部のディレクター、デザイン責任者の入江慎一郎氏のコメント。

 3列目の席にもシートスライド機構を標準装備するなど全席での快適性を高めた。今回のフルモデルチェンジではeパワー車でも待望の8人乗りを実現したほか、高剛性サスペンションの採用、新開発したボディの揺れを軽減するシートなどクルマ酔いにつながるようなネガティブな部分を極力へらしているのも特長だ。

 

5ナンバー枠を維持したモデルも

 真新しい装備やメカニズムを積極的に採用しているだけあり、ボディも大きく、と思われがちだがハイウェイスターや最上級グレード、ルキシオン以外のXやXVといったグレード(含eパワー)は日本の道路事情でも使いやすい全幅1695mmの5ナンバー枠を維持しているのもセレナの使いやすさのひとつ。

 

もちろん、あのブランドも

 日産の純正カスタマイズメーカーとしての日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社からもいくつかモデルがリリースされる。代表的なモデル、「AUTECH」バージョンは同社のクラフトマンシップを継承しスポーティで高級感漂うスタリングを持つ。内外に専用パーツを装備する。

 そしてマルチベッドは昨今の車中泊ブームからコロナ禍でのワーケション向きなクルマだ。通常の3列シート車の3列目を取り払った2列シート仕様。これに収納式のベッドシステムを備え仮眠に対応しているのが特長。

 いろいろ魅力的な家族のミニバン、新型セレナの価格はガソリンモデルが276万8700円から、eパワーは319万8800円からとなっている。(ガソリン車4WDの価格は未発表)

 

◯商品情報

日産自動車
https://www.nissan.co.jp/
問 日産自動車お客様相談室 0120-315-232

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