2022.12.05 18:00

楕円形グリルと切れ長系なヘッドライトがポイント！　ホンダの新型SUV『ZR-V』が発表

文＝海野大介

　ホンダは新型SUVモデル『ZR-V』を発表した。発売は来春予定。実は半導体不足で一回発売が延期されたモデルであるが、9月には先行予約が始まっている。

　さて、発表された同車のデザインコンセプトは「GLAMOROUS×ELEGANT」。フロントからリアにかけてボリューミーで滑らかな面が特徴的なシルエット。楕円形のグリルと切れ長系なヘッドライトは印象に残るはずだ。

　一方、リアはボディ下部にボリュームを持たせ、上に向かって絞り込むデザインによってワイドトレッドを強調したもの。シティ派とSUVの本来の魅力でもある力強さが融合している。

　室内に目を移すと、クルマの傾き姿勢を重視するSUVらしい水平基調のダッシュボードが採用されている。パッケージングを担当したホンダの伊藤氏曰く、「インテリアは「開放」と「凝縮」のキーワードに基づいて設計」し、左右に伸びやかに広がるインストルメントパネルを採用。

　高いアイポイントの利点とクルマとの一体感を感じやすいセダンライクな雰囲気はベースがシビックゆえのいいと取りでもある。

　室内で特徴的なのはセンターコンソールの形状。下部に小物入れを持ち、ハイデッキコンソールと呼ばれるそれは前席左右のパーソナル感を強調し、デザインを手がけた上野大輝氏によれば、コーナリング時に身体を預けるのにも有効だという。

　『ZR-V』に用意されたパワートレインは1.5リッターのVTECターボとSUV初搭載となるシビック同様の走行用と発電用の2つのモーターに2リッターエンジンを組み合わせた「スポーツe:HEV」。スペックは前者が2.5リッターエンジン並の178PS/240Nm。後者はモーターが184PS/315Nm、エンジンが141PS/182Nm。駆動方式は全モデル、FFか4WDの選択可能。

　『ZR-V』はドライバーがクルマを自在に操ることで自信と余裕を持ち、自分らしさを開放して新たな行動を起こしてほしい、という思いの「異彩開放」がメインコンセプト。走りも楽しめ、セダン並な快適性を持つ同車、ハイブリッドモデルは329万8900円から、ガソリン車は294万9100円からの価格設定になっている。