FAV gaming・Fiskerの目標は「世界一のプロ選手になること」 ファンからの声援も糧に挑み続ける決意を聞いた

Fisker選手インタビュー

 株式会社 CyberZ、エイベックス・エンタテインメント株式会社、株式会社テレビ朝日が運営する国内最大級のeスポーツエンターテインメント組織「RAGE(レイジ)」は『RAGE VALORANT 2022 Autumn』を10月8日、10月9日の2日間にわたって開催した。

 Day2の「VCT ALLSTAR」では事前投票で選ばれたプロ選手15名と、韓国の強豪チーム「DRX」のメンバー5名が混合チームを組み、6試合を戦った。普段なかなか見られないメンバーによる試合ということもあり、会場のファンも大盛り上がりとなった。

 イベント終演後、FAV gamingのFisker選手にインタビュー。イベントの感想や、師匠と慕うプレイヤー、プロとしての今後の目標などを明かしてくれた。

ーー本日の『RAGE VALORANT 2022 Autmnn』は、普段のプロ活動とはまた違った空気感のイベントかと思いますが、そうした環境のなかで大観衆を前にプレイすることの醍醐味を教えてください。

Fisker:こういったイベントは、大会とはまた空気感が違いますね。ただ、それでも試合に負けたら悔しいし、勝ったら嬉しいし、そこは変わりません。あと、大会でもそうですが、たくさんの観客の前でプレイすることの楽しさは変わらなくて、すごく良い思い出になります。

ーーFisker選手の考えるオフラインイベントならではの魅力についてお教えください。

Fisker:やはり、こうしてたくさんのお客さんが来てくれて、その環境でプレイできるというのは本当にすごくいい経験ですね。めちゃくちゃ力になるし、「もっとこういう機会が増えてくれ!」と思います。

ーーFisker選手はこういった場ではあまり緊張しないタイプですか?

Fisker:プレイ中にガチガチに緊張するようなことはないですね。ほどよい緊張感を保てるぐらいです。ただインタビューが本当に苦手なので、その時だけは頭が真っ白になるぐらい緊張しちゃいます。話を振られても3秒くらい固まってから喋るような感じで……(笑)。配信とはまた違うので難しいですね。

ーー本日のチームメンバーはいかがでしたか?

Fisker:今日は本当にスター選手が集まっていて、まさにオールスターといった感じでしたよね。まずはその中に入れたことが本当に嬉しいです。DRXの皆さんも韓国からわざわざ来日してくれて、ワイワイと一緒にプレイして、チームとして悔しい思いをしたり、嬉しい思いをしたりというのは本当にいい経験だったし、すごく楽しかったです。

 同じチームのメンバーでいうと、LazくんとReitaさんは昔からよく一緒に遊んでいる仲なんですよ。Lazくんは本当に落ち着いていてクールな人なんですけど、喜ぶ時はすごい喜びますね。Reitaさんも本当にクールで、僕は昔から「師匠」と呼んでいて、自分からすると怒ったら怖い人なので……いつも気をつけながらプレイしてました(笑)。今日は最後に落ち込んでいたので、あとで慰めてあげないと(笑)。

 Misayaくんのことは前から知ってはいたんですが、イベントで同じチームとしてプレイするのは今回が初めてですね。最初は緊張してそうでしたけど、場を和ませるタイプの人というか、頑張って声を出して明るくプレイしてくれる選手で、もっと好きになりました。Stax選手もMisayaくんみたいに場を盛り上げるタイプで、このメンバーでチームを組めて本当に楽しかったです。

ーー今日のチームは同世代の選手が多かったようですが。

Fisker:そうですね。Stax選手とMisayaくんが少し下ですけど、Reitaさんが自分の2つ上で、Lazくんが1つ上です。「あ、“おじさんズ”で集められたな」みたいなチームになったねってメンバーとも話してたんですよ(笑)。

 でも、Reitaさんと同じチームになれたのは正直嬉しかったです。自分がFPSの競技シーンに身を置こうと思ったきっかけも、Reitaさんとチームを組み始めてからだったので、また同じチームとしてプレイできるっていうのは感慨深いですね。RAGEさんありがとうございます(笑)。

ーー本日のチーム名「-140」について、由来はファントムからですが、見事に"ヴァンダル教"が揃ったメンバーですよね。ファントムを使ってみていかがでしたか?

Fisker:そうですね、ファントムはもう……二度と使わないです(笑)。本当にあの武器は自分のプレイスタイルに合ってないんですよ(笑)。

 自分の得意な距離もロングレンジですし、打ち方や体の出し方もファントムにマッチしなくて。そういうこともあって、ファントムを持つと雑に打っちゃって、変なクセがついちゃうので……強いんですけどね、ファントム。ただ、自分には向いてないです。

ーー対戦相手で印象に残った選手などはいますか?

Fisker:Meteor選手と、Dep選手ですね。Meteor選手に関しては、まずフィジカルが強すぎますね。目があったらもう倒されているみたいな感じで。ブリンクの使い方も強気ですし、エントリーが本当に上手いと思いますし、参考になります。けど、本当にめちゃくちゃ悔しかったので、『VALORANT』のプレイ時間をもっと増やそうと思いました。最近ちょっとプレイできてなかったんですけど、悔しすぎて「やろう」って気持ちになりました(笑)。

 Dep選手はもう今日の最後のヘイヴンのネオンが……。もー、本当に無理です! 弾が本当に当たらないんですよ。それでエントリーしてぐちゃぐちゃにしてくるし……。

 特にウルトを使ってACEをとっていたシーンは印象に残ってます。あの時はみんなもうVCで笑ってましたよ(笑)。「弾当たらん!」「強すぎる!」って。ちょっと動きが速すぎますね。自分が過去にプレイしてきたタイトルではああいう動きをされることが無くて、ネオンが初なので対応が難しいです。

ーー最近の活動についてもお伺いしたいのですが、配信の頻度も増えている印象です。

Fisker:そうですね。直近はバタバタしていてあまり配信できていないんですが、空いた時間はずっとやるようにしてました。

ーー先日のCRカップではコーチもされていましたね。

Fisker:はい、CRカップもめちゃくちゃ楽しかったです。大会のコーチとして参加したことをきっかけに自分を好きになってくれた視聴者の方もいて、僕を知ってくれた方々も増えて、すごく貴重な経験でしたね。

ーーあの大会を通して、“推し”も生まれましたね。

Fisker:そうですね(笑)。『VALORANT』を通して、いろんな人と関わりを持てるのはすごく良いことで、友達の輪が広がっていくのはめちゃくちゃ嬉しいですね。

ーーシーンの盛り上がりもあり、お話されているように交流関係が広がったりとさまざまなことが起きていると思いますが、Fisker選手にとって『VALORANT』はどういう存在ですか? 。

Fisker:そうですね、いまはすごく『VALORANT』が盛り上がっていて、それもどんどんと盛り上がっている最中だと思うので、それがずっと続けばいいな、と思ってます。競技シーンも盛り上がっていますし、それこそ自分が競技シーンに身を置き始めたころからは想像もできなかったような光景なので、本当に嬉しいです。

 唯一不満を述べるとするなら……ジャッジとショーティ、オーディンはもっと弱くしてほしいです(笑)。でも本当にそれぐらいです。

ーープロ選手としてはもちろん、配信活動なども含め、今後の活動における目標などはありますか?

Fisker:選手としての目標は、「世界一のプロ選手になること」ですね。まだまだ諦める気はないですし、ずっとプロとして活動を続けていきたいと思っています。配信も引き続き頑張りたいですね。配信はみんなと触れ合える時間で、応援してくれるファンが見に来てくれたり、コメントしてくれたりとか、モチベーションにも繋がりますから。今後もずっと頑張っていきたいと思ってます。

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