新作『Apple Watch series8』の “バッテリー持ち向上”で、あらゆることが便利に 使ってみた感想をレビュー

 2022年9月8日のAppleの新製品発表会イベントで発売が公表された『Apple Watch series8』。

 筆者は3年前に購入したseries5からの乗り換えで、新しく発売されたseries8を購入した。今回はApple Watch series8とseries5の比較をしつつ、購入を検討している人に向けてのおすすめポイントや、どのような人に向いているのかを紹介する。

『Apple Watch series8』新機能とは

 Apple Watch series8の価格は、399ドル(5万9800円)から。搭載された新機能には、以下のようなものがある。

・皮膚温センサーへの対応

 Apple Watchをつけて眠っている間に皮膚温を5秒後ごとに計測しヘルスケアアプリでの記録ができるようになった。心拍数や記録された周期のデータと組み合わせることで、女性の月経周期の予測が行えるという。

・衝突事故検出機能が追加

 衝突事故にあった際、 Apple Watchが認識して、通知が表示され、キャンセルしない場合は20秒後に自動的に緊急電話をかけてくれる。反応がない場合、緊急通報サービス向けにオーディオメッセージを再生し、おおよその位置情報も伝えてくれる機能だ。あまり使用する機会がないことを願いたい。

・低電力モードの追加

 こちらはseries8以前のモデルでも、無料で新OS「watchOS 9」にソフトウェアをアップデートすることで使用可能な機能。今までiPhoneにはあった、使用電力を節約できる「低電力モード」がApple Watchでも活用できる。低電力モードなら最大約36時間バッテリーが持つ(18時間の間に90回の時刻チェック、90回の通知、45分間のアプリ使用、Apple WatchからBluetooth経由で音楽を再生しながらの60分間のワークアウトを行った場合)ため、長時間のフライトなど、充電器が近くにない時も安心だ。

実際に使ってみて便利だと思った点

・電池持ちがかなり良くなった

 まず、バッテリー持ちが格段に向上した。筆者はseries5を3年ほど使っていたので、バッテリー最大容量が78%まで落ち、電池持ちがかなり悪くなっていた。3世代前のものを使っていることから、当たり前の変化かもしれないが、先述した低電力モードのパフォーマンスを最も発揮できるのは現状series8のはずだ。以前は充電が切れてしまうことを気にし、外出先でApple Watchにインストールしていた交通系ICが使えなくなることを心配することも多々あったが、今回の買い替えで、1日中つけていても充電切れを気にすることは無くなった。

・睡眠記録に大活躍

 series8は電池持ちが長くなったため、寝ている間も安心して装着できるようになった。そのため、睡眠管理を万全にしたい人には得におすすめだ。また、Apple Watchのヘルスケアアプリでも記録は可能だが、筆者は『Autosleep』というサードパーティのアプリを購入し、睡眠記録をつけている。Watchをつけて寝るだけで日々の睡眠の深さや睡眠時間の記録ができ、健康維持に役立っている。

・皮膚温センサーによる計測で手間が省ける

 皮膚温センサーによる計測を行ってみると、Apple Watchをつけて寝るだけで、皮膚温の変化から月経周期や排卵日を予測し、通知してくれるのでとても便利さを感じた。これまで筆者は自分で手入力が必要な月経周期アプリを利用し、月経予測はできていたが、基礎体温を測る際は婦人用の体温計で毎朝決まった時間に記録をする必要があった。その手間が省けApple Watchを装着して眠るだけで計測できるのでかなり楽に。妊活中の人も、活用できそうだ。

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