紺野彩夏、川津明日香、鶴嶋乃愛、社会派ドラマ出演で“10代での挫折”を振り返る 「自分のことを自分が一番理解してあげる」

 10月13日、ABEMAオリジナル連続ドラマ『覆面D』の先行試写会が行われた。

 15日夜10時よりスタートした本作の放送に先駆けて行われた試写会では、集まったファンが第1話を視聴し、出演している紺野彩夏、川津明日香、鶴嶋乃愛も登壇。作品について、そしてファンから集まった質問に答えるトークセッションが行われた。

川津明日香、紺野彩夏、鶴嶋乃愛

 関口メンディー演じる高校教師、大地大輔が問題を抱える学生の多いクラスを受け持ち、体当たりで生徒に向き合うドラマである『覆面D』。1話では、主人公が高校に赴任し、ヤングケアラーの現状を目の当たりにする様子、そして大地の抱える過去などが描かれた。

 第1話を観て、2話から本格的に物語に登場する紺野は「ここから始まっていくんだなとすごく感じました」と感想を話す。大地の過去の出来事に関わる重要人物として登場した橋本瑞穂役の川津は「この作品のテーマがすごく難しくて。私の役柄も、先生にきっかけを作るような役柄だったのですごく難しかったです」、同じく過去の出来事に関わる山田恵役の鶴嶋は「本当に考えさせられる作品だなと感じました。鶴嶋乃愛としては瑞穂ちゃんを助けてあげたいけど、その葛藤に恵ちゃんは負けちゃうっていう心苦しい役だったので、すごくやるせない気持ちになりました」とそれぞれ演じた際のことを思い返しながら1話の感想を話した。

 問題を抱える生徒が多く登場する『覆面D』。危険なバイトにいそしむ小橋を演じた紺野は「私の役はお母さんを助けるためにアルバイトをしていて、どんどんキャバクラとか危ない方に行ってしまう子なんです。でもそれはお母さんを助けるためっていう前提があるので、悪気はないっていうことは監督に話していただいて。悪気がないのですごく明るくいられたらいいなという役作りをしました」と役作りについて明かす。川津は「私が撮影で関わる人はメンディーさんと乃愛ちゃんが多かったんですけど、乃愛ちゃんとは元々面識があったのですごくやりやすかったです。メンディーさんともたくさんコミュニケーションを取るようにしていました」と撮影の雰囲気についても語り、一方でシリアスなシーンの撮影は「みんな下向いて、会話できる感じではなかった」と鶴嶋。そんな鶴嶋は役作りについて「最初は橋本さんのことを助けようとしていたんですけど、自分自身も追い込まれていくという役で。演じるごとにむしばまれていくような感覚をおぼえていきました。みなさんも観ていて心苦しかったシーンがあったと思うんですけど、あそこは気持ちを絞り取られるような気持ちで演じていました。そういう細かい変化もお届けできるように、丁寧に演じています」と話していた。

 まだ『覆面D』を見ていない人に向けた注目のシーンを聞かれると、全員が関口のプロレスシーンを回答。特に紺野は「すごく多忙ななか、本当に力強く演じていらっしゃったので、座長がそういう背中を見せてくださったことで現場もすごく前向きになってました」と現場の雰囲気についても触れる。その上で「2話以降は私も出ているんですが、母親とのシーンで重要な場面があるので、そこは楽しみにしていただきたいです」と続けた。鶴嶋は「私はメンディーさんの演じる先生の過去で出ているんですけど、その過去がこれからどのように物語に関連づいていくのか、最後まで追っていただけたら」と過去の描写の今後についても触れた。

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