『覆面D』2話ーー関口メンディー VS 武知海青、大迫力のスパーリングで作品を盛り上げる 「生徒を想うがゆえ」の熱い姿
大地のクラスの生徒たちが抱える問題は一筋縄ではいかない。岡田は高校在学中に妊娠してしまい、家族にも相談できず、同じ学校の生徒からは噂され、パートナーとなり支えるべきお腹の子の父親からも突き放されてしまう。岡田の姿は、決して“ドラマの中の話”では片付けられない。学生に限らず、現実にも予期せぬ妊娠によりライフプランを描くのが難しくなってしまう女性もいれば、安全な環境で子どもを産むことができない女性もいるのだ。ここで印象的だったのは、大地が岡田に対し「おめでとう」という言葉をかけたことだ。もちろん予期せぬ妊娠に悩み、困っている岡田だが、お腹の中の子どもの存在については素直に喜んでいたように見受けられる。そんなこともあり大地からの「おめでとう」の言葉に心が動いたのだろう。
「予期せぬ妊娠」をした女性に使った場合、相手によって受け取り方が様々かもしれないこの言葉。実は劇団EXILEの町田啓太が主役を務めた2022年夏ドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系)でも出てきたばかりだ。“妊娠でキャリアを諦めなければいけない女性自衛官候補生に男性候補生が「おめでとう」と言ったことで、女性が気分を害してしまう”という描写であったことから、改めてデリケートな言葉なのだと感じた。『覆面D』で前向きな言葉として強い説得力を持ったのは、岡田が子供を大切に思う気持ちが描かれたことに加え、大地の人となりがしっかりと描ききれており、絶対に女生徒の側に立ってくれる人間であると確信できたからである。こうした表現の違いや、妊娠、出産を始め社会問題に対する様々な受け取り方を学べることは、本ドラマの重要な取り組みのひとつだろう。正解がない問題だからこそ、ひとりひとりが真摯に向き合うことが大切なのだと実感した。
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