はじめしゃちょー、時速500kmのリニア中央新幹線を貸切 テクノロジーとYouTuberらしい企画の両立がお見事

 YouTuberのはじめしゃちょーが、時速500kmで走る“夢の超特急”リニア中央新幹線を貸し切り、走行中の車窓からプラカードの文字が見えるのかを検証する企画を行った。

【史上初】時速500km。未来の乗り物「超電導リニア」を1人で貸し切る男。

 東京-名古屋間を約40分、東京-大阪間を約60分で結ぶとして開業が待たれるリニア中央新幹線。2022年10月10日に公開された動画ではじめしゃちょーは、山梨県のリニア実験センターを訪問し、「皆さん、聞いて驚かないでください。今回なんと、リニアモーターカー貸し切りです!」としたり顔で明かした。施設内に入り、実物を目の当たりにすると、その近未来的なデザインに「かっこいい~。ちょっとまた新幹線とは全然違うね、形が。すげぇ~」と感嘆していた。

 リニア中央新幹線はこれまで何度もメディア向けの試乗会が実施されており、その模様はニュース番組などで度々報じられている。また、一般向けの体験乗車も行われており、YouTubeで走行中の車内や車窓を映した動画をアップしている人も少なくない。それゆえ、ただ乗車するだけの動画では、希少性はさほど高くないのだが、そこは百戦錬磨のはじめしゃちょー。独創的な切り口からそのスピード感を伝えた。

 まずは遠目から走行する姿を視認。続いて、普段は立ち入り禁止のエリアにヘルメットを装着して入り、目の前でその速度を体感した。至近距離をすさまじい轟音と風圧を発しながら走り去った未来の乗り物に、はじめしゃちょーは「一瞬過ぎてもう、全然わかんなかった。すごい勢い。間近で見ると全然違いますね」と感想を述べた。

 もちろん、外から見るだけでなく、内部に入って乗り心地をレポートすることもわすれない。しかも、この日は貸し切り。はじめしゃちょーは「テレビの取材とかは結構あったみたいなんですけど、ここ一人で行くのは初らしいので、行ってみます!」と意気込んで乗車。洗練された車内空間を前に「これが未来だ……」とため息を漏らした。そして出発し、速度が時速500kmに達すると、「うわ! 速っ! 座っててもわかる!」と興奮気味に語っていた。

 これだけでも既に撮れ高は十分そうだが、さらにはじめしゃちょーは、外にひらがな一文字入りのプラカードを持たせたスタッフを立たせ、爆走するリニア中央新幹線の車窓からその文字が見えるか検証する実験を敢行した。所定の場所に近づくにつれて絶対に見逃すまいと気合を入れたはじめしゃちょーだが、一瞬でスタッフの前を通り過ぎ、きょとんとした表情に。「え、もう終わりました? 何にも見えんかった……」と白旗を上げた。下車後、スマホで撮影した映像をスロー再生し、辛うじてその文字が「つ」であることを当てたはじめしゃちょーは、「皆さん、リニアが発展してもプラカードとかで愛の告白はできないということをぜひ覚えておいてください」と呼びかけていた。

 このように、検証企画まで行ってリニア中央新幹線の速さを多角的にレポートしたはじめしゃちょー。ニュース番組や体験乗車の映像だけでは伝えきれない臨場感や体感を表現する当たり、さすがトップYouTuberといったところか。

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