『Call of Duty』最新作『Modern Warfare II』先行オープンベータレポ 「MW」リメイク第2弾で進化した“マルチプレイ”の一端

『Call of Duty』最新作、先行オープンベータレポ

“ガンスミス”が強化され、銃のカスタマイズの幅はより広く

 『Call of Duty: Modern Warfare』で初めて導入された“ガンスミス”は、続編である本作にも実装されている。銃の部位に応じてさまざまなパーツを付け替えられるもので、カスタマイズ自体は昔からあったが、ガンスミスではその幅がとても広い。

 銃身やグリップ、弾倉や使う弾の種類など、細かいところまで自分で決められる。アサルトライフルであれば、射程距離を伸ばして疑似的なスナイパーライフルのようにしたり、逆に銃身を詰めて機動力を強化、サブマシンガンのようにしたりと、ベースとなる銃自体の性能を大きく変えることが可能だ。

画像ではわからないが、本作では音の作り込みも特徴。口径が小さい弾は発砲音が軽く、大口径であれば地響きのような重低音が響く。

 すべての銃のパーツを確認できたわけではないが、バリエーションは前作にも負けていない。アサルトライフルのM4でいうと、サイト系だけで36種類、アンダーバレル系は29種類ある。どちらも数だけでいえば前作より多く(『MW』のM4のサイト系は20、アンダーバレル系は13だった)、過去以上にガンスミスへのこだわりが感じられた。

 一部の銃には“進行状況”があり、対象のレベルを最大まで上げると新しい銃が開放される。M4なら、レベルを19にするとFTAC RECONというバトルライフルと、軽機関銃の556 IKARUSが開放。それぞれの銃のレベルを上げ切れば、使用可能な銃がさらに増えていく。見たところ、特定の銃をベースとした派生形には進行状況が関わり、それ以外のタイプはプレイヤーのレベルに応じて開放されていくようだ。

 育成状況が銃の開放につながっているからか、過去作と比べても銃のレベルが上げやすくなっている。同じ銃を使って3~4回ほど試合をすれば、すぐに最大まで上がった。ただし、プレイヤーのレベルと同様、今回のオープンベータテストでは銃のレベルにも制限があったので、製品版でひとつの銃を育て切るには、さすがにもう少し時間がかかりそうだ。

 『MW』の売上は全世界で3000万本以上。歴代『CoD』シリーズのなかでも最高の記録を叩き出した。今回はその続編である『MWII』の発売に先駆け、先行で開催されたオープンベータテストを遊んだが、展開の速い試合運びや作り込まれたガンスミスなど、見どころは多い。

 マルチプレイを遊んで得た感想として、『MWII』は、一兵卒が等身大の戦いをくり広げるという印象が強い。パークに取得制限を設けたり、あまりにSFチックな能力がないことからも分かるように、リアリティ重視だ。過去に発売された『Call of Duty: Black Ops 4』のような、キャラクターたちが個性的な力を振るって戦う作風とは対極と言える。「CoD」シリーズは、Infinity Ward、Treyarch、Sledgehammer Gamesの3社が持ち回りで作っていることが大きいのか、会社ごとに異なる形の『CoD』が楽しめるのも、本シリーズのおもしろいところだろう。

 今回PS系で行われたオープンベータテストは第1回であり、今後はほかのプラットフォームでも開催される。興味がある人は、一度自分で体験してみるのがオススメだ。

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