『スプラトゥーン3』の“ひかえめな進化”は期待通りだった? 『あつ森』超え“最多販売記録”更新の行方
一方で、課題もないわけではない。プレイヤーなら誰もが感じているのは、「マッチング中・バトル中におけるエラー落ち」だろう。一部では、マッチ間でメンバーが抜けたことに起因するとみられるマッチングバグのような現象も見受けられる。かくいう私も10分以上のマッチング待機を経験した。
こうした不具合がユーザーの環境によるものなのか、待ち続ければいつかはマッチングするものなのか、そのあたりを見通せない状況はプレイヤーにとって大きなストレスとなる。人によっては、なけなしの自由時間を『スプラトゥーン3』のプレイにあてているケースもあるはずだ。
しかしながら9月16日には、一部不具合を修正するパッチが配信された。任天堂によると、今回のアップデートは事態を重く見た臨時の処置であるとのこと。一部が根本的な解決に至っていないとはいえ、発売から1週間での対応は流石とも言えるものだ。おそらく今後も、より快適にプレイできるようブラッシュアップが重ねられていくのだろう。誤って連戦を選んでしまった際の回避策や、パーティーでマッチロビーにいる状態でのブキ変更などもいつかは盛り込まれていくのかもしれない。
あらゆる点を含め、任天堂の勢いと底力を体現する一作となっている『スプラトゥーン3』。9月24日からは最初のフェスイベント「無人島に持っていくなら?」も開催される。同タイトルはNintendo Switchにおける販売本数の記録を塗り替え、名実ともに任天堂の看板コンテンツとなれるだろうか。快挙は確実視されている現状だ。