スバルが2022年に突如、販売終了を発表した『Subaru WRX STI』。これはスバルの水平対向エンジン「EJ20」の生産終了に伴うものだ。

　進行する気候変動のため環境対策として自動車のEV化が加速し、内燃エンジンは淘汰の憂き目に遭う。事情を頭では理解できるものの、世界のラリーファンは別れを惜しみ、ため息が聞こえてくる。

　しかし「『EJ20』を搭載する国内市場向け『現行型WRX STI』の注文受付を終了」というスバルの声明文に一縷の希望を感じることができないだろうか。「現行型WRX STI」と限定しており、今後の進展に含みを持たせている響きがあるからだ。

　逆に考えれば、このスポーツエンジン「EJ20」を搭載しないWRX STIの開発について検討しているようにも読める。

　海外の複数メディアは『Subaru WRX STI』がEV（電気自動車）として蘇るのではないかとも伝えている。『Subaru WRX STI』がなくなったことで、スバルの販売台数にも影響が出ているというのだ。

　スバルは、変化する市場のニーズを満たすべく、スポーツカーやパフォーマンスカーが将来どのように進化するかに焦点を当てているとしている。

　スバルがEV開発を進めていることは、2022年に入り、レーシングEV『STI E-RA1』のコンセプトカーを発表していることからも明らかだ。

　スバルの前身は「中島飛行機」。祖業は飛行機メーカーだったが、戦後に自動車メーカーになった。EVへのパラダイムシフトも乗り越えていくに違いない。

そして『Subaru WRX STI』がゼロ・エミッション車として復活する。そんな明るい未来が待っているかもしれない。

（画像＝スバルより）

（source）
https://carbuzz.com/news/subaru-wrx-sales-spell-trouble-for-the-performance-sedan
https://www.slashgear.com/984744/why-the-next-subaru-wrx-sti-will-probably-be-all-electric/
https://www.subaru.jp/wrx/sti/