レゴブロック型の小さなコンピューター? 触ると動き、ゲームも遊べる
奇妙なディスプレイを作ることを愛するエンジニアがレゴブロックを活用し、小さなコンピューターを作り上げた。
ニュージーランド在住のグラフィックエンジニアのジェームズ・ブラウンは顔の動きをトラッキングする頭蓋骨や、ブロックで作られたセル・オートマトンなどを作ってきた。そして今回はレゴブロックの中にコンピューターをまるごと入れた。
使ったのはただのレゴブロックではない。子どもたちが宇宙船を作るときにコンピューターに見立てて遊ぶような傾斜のついたブロックを、見事に実際に使えるコンピューターとして蘇らせたのだ。偽のレーダースキャン、スクロールするテキストが表示され、触ると動くインタラクティブ性も備えている。
ブラウンは90年代にレゴが製造中止にした9V電池ボックスと電気接点のあるレゴブロックに目をつけた。この電池ボックスがあれば72×40ピクセルのスクリーンと、48MHzのプロセッサとマイクロコントローラを駆動するのに十分な電力を賄える。彼はヴィンテージのレゴブロックを調達し、設計図を書いて基盤を注文し、自分でプログラムを書いた。一番大変だったのは、底面に電池の接点をハンダ付けすることだったそうだ。
完成品を公開した動画が話題になったが、彼はそれでは満足しなかった。今度はレゴ特有の突起の内側に一対のワイヤーを通して、粗いタッチセンサーを作り上げた。これで簡単なゲームを遊べるようになった。
レゴブロックでできたコンピューターを欲しがる人は多いだろう。ブラウンも製品化を検討はしているものの、レゴ社の許可を得ることが難しいと考えている。直近の彼のツイートには、レゴのロゴが入っていない3Dプリンターで作られたオリジナルのブロックが写っている。
できれば似たブロックではなく、思い入れのあるあの傾斜のついたレゴブロックが欲しいものだ。レゴ社よ、製品化を検討してみてはいかがだろうか?
(画像=Twitterより)
〈Source〉
https://twitter.com/ancient_james
https://www.theverge.com/2022/8/20/23308217/lego-brick-computer-james-brown