オープンカーをスイカで作ったYouTuber 5時間に及ぶ激闘を生んだ海外らしい企画とは
ユニークな素材を使ってアートコンペティションを開催しているアメリカのYouTuberが、実に夏らしい企画を行った。該当の動画は2022年8月5日公開の「Whatever You Make With Watermelon, I'll Pay For!」だ。
本コンテストは人気YouTuber「Zachary Hsieh」のアート&クラフトチャンネル「ZHC Crafts」(チャンネル登録者数485万人)にて公開。スイカを使って好きな形のものをつくり、優勝者には自分がつくったもの(または生き物など)が贈られるという太っ腹な企画だ。
例えば、優勝者のアートが「時計」ならば主催者の「ZACH(ザック)」は時計をプレゼントする必要があり、「虎」であれば(本人はやりたくないとは言っているものの)虎を購入し贈らなければならないというルール。コンテストの時間は全部で5時間。開始と同時に、5人の参加者が試行錯誤しながらアートをつくりあげていく。
女性チャレンジャー「MCKENZIE(マッキンジー)」は、ハワイのシンボルである偶像「ティキ」をつくるようだ。ハワイを代表するもので勝負し、優勝して「ハワイ旅行」をゲットする考えとのこと。
隣にいた「SHAK(シャーク)」のスイカはまだ四方がカットされただけの状態であったが、ザックは車をつくろうとしていることを言い当てる。そのほかのチャレンジャーはというと、「MICHELLE(ミシェル)」がカメ、「JAKE(ジェイク)」が家、「RYAN(ライアン)」がバケーションをテーマに制作しているようだ。
参加者が順調に作業を続ける中、ザックから「3つのミニチャレンジ」があることが告げられる。その結果により、アドバンテージやハンディキャップが与えられるとのこと。1つ目のチャレンジは「スイカの早食い」。このシンプルなゲームをシャークが制し、最下位のライアンは、上位の参加者を最長で15分間手伝わなければならなくなってしまった。
さらに3時間が経ち、参加者たちが作業に慣れてきたころ、2つ目のチャレンジ「スイカボウリング」が開催される。最も多くピンを倒した人は、最下位のアートの一部をすくったり壊したりできるということで、チャレンジャーたちからは大きな悲鳴が上がる。
参加者たちが見守る中、なんと最初のチャレンジャーのマッキンジーがストライクを出す。彼女いわく「すべての人がストライクを取れるくらい簡単」とのことだったが、ほかの参加者はあえなく失敗した。
室内に戻ったマッキンジーは、その時点で一番出来が良かったシャークのアートに傷をつけることを選択。完成形に近づいていたシャークの車アートを、マッキンジーが豪快にナイフでえぐるシーンは必見だ。
コンテストも終盤、終了まで30分を切ったところで3つ目のミニチャレンジが行われる。ファイナルチャレンジの内容は「半分に切られたスイカの中身をすくい出す」というもの。これに1つ目のチャレンジでは最下位だったライアンが勝利し、ほかのメンバーは残り時間23分間のうち、貴重な5分間を失うこととなった。
最後の最後に作業時間を削られた参加者たちは、苦しみながらもなんとかアートを完成形に近づける。ファイナルチャレンジで勝利したライアンが5分間のアドバンテージを使い切ったところで、5時間に及ぶコンテストが終了した。
ライアンは、スイカの表面に描かれた精巧なヤシの木、くり抜いたスイカでつくられたパラソル・ビーチチェアなどで、テーマであるバケーションをうまく表現。マッキンジーも、スイカの皮でティキ像が首にかけたレイや特徴的な舌などを再現し、ザックは称賛の言葉を贈った。
そんな中、優勝したのはオープンカーをつくったシャーク。フロントガラスやワイパー、アンテナなど細かい部分まで精巧につくられており、ボンネットを開けるとスイカでつくられたエンジンまで搭載されているという力作だ。2つ目のチャレンジでライバルからアートを削られた彼だが、見事コンペティションを勝ち抜いた。
「ZHC Crafts」ではジェリービーンズアートやマグネットアートなど、奇想天外な素材を使ったアートコンペティションが多数開催されている。ミニゲームなどがあるためバラエティ番組としても楽しめる内容になっているので、アート好きの人はもちろん、それ以外の人にもぜひ一度視聴してみてほしい。