LEGOで本格的なミニ潜水艦を作成 ソフトウェアエンジニアのスキルが光るYouTubeチャンネル

 LEGOには、自由にブロックを組み立てて、自分の思う通りの完成品を作る創造性におもしろさがある。そのLEGOを使って”小さな潜水艦”を作った、フィンランドのYouTubeチャンネル「Brick Experiment Channel」(チャンネル登録者数267万人)の動画が非常に優れていておもしろいので、今回紹介したい。該当の動画は、2022年7月16日公開の「Building a Lego-powered Submarine 4.0 - automatic depth control」。

Building a Lego-powered Submarine 4.0 - automatic depth control

 Brick Experiment Channelは、LEGOを使った創作物で人気のYouTubeチャンネル。当チャンネルはフィンランド人の男性が1人で運営している。ソフトウェアエンジニアとして10年以上働いてきた経験やスキルを活かし、LEGOを使った創作物に応用している。

 今回製作したのは小さな潜水艦で、その部品の多くにLEGOが用いられる。船体には樹脂アクリルのパイプを用いて密封し、内部をLEGOの部品で組み立てる。潜水艦を動かすのは船体後方に取り付けられたプロペラ(これはLEGOではない)で、回転させるために投稿主が目をつけたのが”磁気”だ。具体的には、直径約4.76mmのネオジム磁石を24個使用し、プロペラに回転を伝える4つの歯車に、それぞれN極とS極が交互になるように取り付ける。潜水艦内部に取り付けたLEGOのモーターを使ってプロペラを制御することで、潜水艦を前進や後進させたり、左右へ方向を転換したりすることが可能となる。潜水艦内部には艦長のLEGOも取り付けられ、自由な創造力を感じられる。

 さらに、圧力センサーとレーザー距離センサーを搭載し、コードを用いて自動で潜水できるように制御。自動で深度をコントロールする機能がついているため、前後左右の操作だけで動かせる優れた完成品となっている。

 潜水艦の機能を試すため、実際に、200メートルの川で小さな潜水艦の実験を開始。潜航するのは水深15cm程度の浅いところまでだが、外からコントローラーを使って前後左右を制御することで、問題なく進んでいた。見た目はLEGOなのだが、その中には数々の卓越した技術と努力が詰め込まれている。コメント欄も「このプロジェクトはすばらしく、本当にびっくりしている!」と、賞賛の嵐であった。LEGOのロマンと、当チャンネルの優れた技術に触れたい方は、この機会にぜひBrick Experiment Channelの動画を視聴してほしい。

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