『青春スター』最終話ーー日本人参加者・カズタ優勝の瞬間も! デビューメンバーが見せた感動のパーフォーマンス

『青春スター』最終話

 生放送で放送された最終回となる第12回。決勝戦は、エンジェルによる投票50%、オンライン事前投票25%、リアルタイム投票25%の3200満点での評価となった。

 1次トップバッターのヒヨンは、緊張を感じさせない堂々としたいつも通りの歌声を、のびのびと響かせた。

 2番目に登場したジョンハンは、登場から持ち味の愛嬌を振りまいていた。今回は大人っぽさに加えてポップさも捨てずに自分らしさを大事にできており、大先輩であるジョンシンからも大衆性と度の高さを評価された。

 3番目のジヒョンは、自分がヒロインになるという宣言の通り、切なさを見せつつも存在感のある歌唱になっていた。しっとりと余韻まで大切にしており細部までこだわりが感じられ、一つ一つの音への想いがエンジェルにも伝わっていたようだ。

 4番目のプルムは、17歳らしい爽やかな登場。やわらかくも鋭く、という本人の言葉の通りふわりとした声の中に孤独が感じられ、その感情が突き刺さるような歌唱だった。会場全体を引き込むようなステージはエンジェルも認めており、全員が90点代を出していた。

 5番目のシニョンは観客を見つめるという自信の課題を乗り越え、歌声はもちろん、より感情の伝わる仕上がりに。歌声の素晴らしさと丁寧な歌唱のつくり、そしてその完成度の高さは大絶賛され、高得点を獲得した。

 6番目はテヒョン。心に染みるような切ない歌声で感情たっぷりなステージを作り上げ、繊細さをうまく表現していた。「思っていた以上に実力のある歌手だった」「正統派のバラード歌手としてやっていける」との評価を受け、点数とともに本人としても満足のいくステージになっただろう。

 最後に登場したのは、アイドル派のN.ssignチーム。ダークな印象で始まったステージは完璧なチームワークで、群舞やボーカル、表情演技も含め細かい部分まで100%の仕上がりだった。アイドル派として勝ち残ってきたプライドを感じることができるような全力のパフォーマンスで、エンジェル全員が97点以上をつけ、決勝1次時点での1位に君臨した。

 2次のテーマは「私の青春」。7組がそれぞれの青春をパフォーマンスに乗せて届けた。どの参加者も最後の結果に通じるだけあって熱のこもったパフォーマンスとなった。

 ヒヨンは1R同様に安定して歌い上げた上に、さらに高い点数を叩き出した。彼女の持ち味である堂々としたスタイルで、自信たっぷりなステージを一貫して作り上げることができていた。

 いつも通りの魅力的な笑顔を見せつつ、ミスなく歌い終えたジョンハン。高音も余裕たっぷりに響かせ、歓声の上がる決勝2Rの舞台となった。1Rに続き、クリエイターと歌手の両方の才能をジョンシンに評価され笑顔を見せていた。

 ジヒョンは聞く人が笑顔になってしまうような甘く華やかな歌声で会場を魅了。リラックスしているのに音程も安定しており、楽曲も手の込んだ作りで自分の声にしっかりと合っていた。

 自身の世界観を崩すことなく、さまざまなメッセージを伝えてきたプルム。2Rのステージではいつも以上に多様な表情を見せた。会場全てを自分の世界に引き摺り込むような印象的なパフォーマンスで決勝戦までしっかり自分のものにしていた。

 シニョンは、歌声一つで癒す存在になりたいとコメントしていたが、もうそんな存在になっていると言えるほどの圧巻の歌声。伸びやかで切ない歌声で感動的なステージを終えてすっきりとした表情だった。100点をエンジェル3人から受ける完璧なステージで笑顔を見せた。

 テヒョンの優しい歌声は決勝2Rでも崩れることを知らず、感情表現含め心を打つようなステージ。歌い終わったテヒョンが涙を流しており、最後の舞台に込める気持ちも伝わってきた。本人にとって感情的な舞台だったが、それでも安定した実力で、エンジェル全員から90点代後半を受け取った。

 最後に登場したのはアイドル派のN.ssignチーム。決勝2Rは、まさに青春にぴったりなBTS「spring day」からスタート。これまでエネルギッシュなイメージが強かったアイドル派だが、ここでまた新たな表情を見せた。特にジュニョクの出す儚い雰囲気はいつもと違い新鮮な魅力だった。カズタは安定した余裕のあるパフォーマンスで曲の世界観を表現し、ソンユンもイメージにあった天使のような姿でしなやかに舞っていた。ドハの伸びやかな歌声は改めてグループに欠かせないメインボーカルだと感じさせる。

 出演したアイドル派全員の名前がモニターに表示されると、続いたDEUXの「In summer」では、爽やかな表情で会場を魅了。冒頭からハンジュンとヒウォンの笑顔が光っており、ステージを楽しんでいるのが伝わってきた。ヒョンの魅力である低音ボイスでの歌唱も板についていて、時々挟まれる愛嬌も弾けていた。

 決勝戦含め、完成度の高い舞台に加えてそれぞれの魅力で獲得したファンの投票が力になり、N.ssignチームは誰もが納得の高得点で文句なしの優勝となった。

 優勝コメントとして、カズタは喜びの声とともに、日本で活躍を見てくれている母への感謝を伝えていた。番組内で年齢的にも今回の挑戦に懸けていると言っていたカズタ。目標に向かって駆け抜けてきた努力の日々が報われ、すでに多くの人に愛される存在となっているだろう。

 決勝では、順位にかかわらず笑顔を見せる参加者たちの姿が印象的だった。見るものにも青春を味わわせてくれた『青春スター』。たくさんの素敵なステージを最後まで見せてくれたデビュー組も、惜しくも今回はデビューを逃した参加者たちも、これから、それぞれの花道を歩んで行ってほしい。

【場面写真】『青春スター』最終話ハイライト(全31枚)

『ABEMA』総力特集 人気作品の裏側に迫るインタビュー&コラム

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる