一方の「ホロライブプロダクション」からは、英語圏向けの男性部門「ホロスターズEnglish」が7月18日に設立された。同時に最初のグループとなる「TEMPUS」の4名が発表され、今後順次デビュー配信が行われる予定だ。

　英語圏の女性VTuber部門では一大勢力を築いた「ホロライブプロダクション」だが、男性VTuber部門でも同様の勢力を構築できるかは未知数だ。最大の競合となり得る「にじさんじEN」では、Vox Akumaを筆頭に男性陣が大きく躍進しており、勢力図がどう変化するかは注視すべきだろう。

　一方で、日本に進出した「VShojo」の動きも見逃せないだろう。7月17日にデビューした新人・飴宮なずなは、「Twitch」にて初手で5万人もの同時接続数を叩き出し、これまでの国内VTuberとは一味違うスタートダッシュを切った。また、「にじさんじ」創設に携わった岩永太貴氏が戦略アドバイザーとして、アイドルプロデューサーの福嶋麻衣子氏がタレントメンターとして参画することも発表され、バックヤードも手厚いことが明らかになった。

　タレント、スタッフともに強力な布陣で臨む「VShojo」が、「にじさんじ」と「ホロライブ」が鎮座する日本のVTuber業界でどう存在感を発揮していくか。2022年のVTuber業界もまだまだ嵐が吹き荒れそうである。