大規模通信障害に備えるには? eSIMで契約しておきたい格安プランも紹介

大規模通信障害に備えるには?

 より広い範囲で、いつものように通信がしたいときには、予備の回線を利用する手がある。eSIMに対応したスマホを持っていれば、対応したサービスを出かける前に契約して、2回線目にしておくことが可能だ。eSIMには、iPhone XS以降のiPhoneやPixelシリーズなどが対応している。キャリアのAndroidスマートフォンにも採用例が増えているため、自分の持っている端末が対応しているかどうかは確認しておきたい。

iPhoneや一部のAndroidは、eSIMに対応している。写真は最初にeSIMを搭載したiPhone XS

 eSIM対応スマホを持っているのであれば、後はサービスを契約するだけだ。お勧めなのは月額0円で、利用するときだけトッピングを買い足せばいいpovo2.0だが、今回はKDDIのネットワークがダウンしていたため、予備回線としては役に立たなかった。MVNOのIIJmioも、eSIMのサービスを提供している。こちらはさすがに0円ではないが、「データプラン ゼロ」なら月額料金は165円、最初の1GBは330円と安い。

 訪日外国人に向けた、プリペイドのeSIMサービスを契約する手もある。日本の事業者ではKDDI傘下のSoracomがSoracom Mobileとして、プリペイドプランを提供している。海外事業者の中にも、日本向けの料金プランを提供している会社は多い。アプリから簡単に申し込めるサービスが多いので、あらかじめインストールしておいてもいいだろう。こうしたキャリアは、ローミングで日本の事業者に接続している。通信障害が起きたキャリアと同じ回線を選んでしまうと意味がないので、どこにつながるかは事前に確認するようにしておきたい。

ローミングという形でプリペイド型の料金を提供しているMVNOも。写真はSoracom Mobile

 ライフラインとも言えるモバイル通信だが、ここまで挙げてきたように、別の手段がないわけではない。備えあれば憂いなしということわざがあるように、こうした手段を知っておけば、いざというときに慌てず対処できそうだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる