ロバートの“元ストーカー”がYouTubeをきっかけに本を出版 秋山も認めるその情熱とは

 芸人・ロバートの熱狂的なファンとして、15年彼らを追いかけた末、現在TV局員として働いている篠田直哉氏。ロバート本人にも当時から“認知”されており、そんな彼が半年前に投稿した秋山との初対談動画が現在600万回近く再生されており、大バズり。それをきっかけに、今月25日『ロバートの元ストーカーがテレビ局員になる。』といった本が出版された。

劇場ではコントをメモる“メモ少年”と話題に

【ロバート秋山】元ストーカーがテレビ局員に。職権濫用で番組に呼ばれる

 篠田氏は現在、名古屋テレビ「メ~テレ」でTV局員として働く26歳。しかし、ただのTV局員ではない。彼は、“メモ少年”と呼ばれるロバート公認の“ストーカー”として有名な人物である。

 その始まりは、小学5年時にロバートのコントDVDを何気なく借りた所、大ハマりしたことがきっかけとなる。中学2年生の頃には、劇場で行われたロバートの単独ライブにて、自作プリントした秋山のTシャツを着て、観覧。その上で、笑わずに一心不乱にコントの全内容をメモしていたことから、秋山がステージ上から「あの少年はなんだ!?」と声をかける程だったと言う。

 そこから、彼は劇場に訪れる度に、コント内容をメモする“メモ少年”と名付けられるようになった。メモを取り出した理由は、そのメモを読み返して、思い出し笑いしたいというシンプルな理由だったようだ。

ロバートを追いかけTV局に就職

 そして、次の単独公演にて「そんなにメモを取っているなら、俺たちのマネージャーになってくれよ」と舞台上の秋山が放った一言が篠田氏を本気にさせることとなった。

 まだ中学生だった篠田氏だが、そこからロバートの所属事務所である吉本興業に入ることを決意。東京で活動をしているロバートに合わせ、大阪在住だった篠田氏も東京の大学に進学した。

 そこから全ライブに通い詰め、どんどんと距離を詰めてくる“メモ少年”に「アイツやべえ」と恐怖を覚えたという秋山。それ以外にも数々の逸話を残しており、秋山の父が経営するハンバーグ屋で長期休みにバイトをしたり、大学の卒業論文をロバートで執筆するなど、凄まじい行動力を見せる篠田氏。

 極め付けは、学祭の実行委員となり、複数の芸人を呼ぶことが基本である学祭では珍しい、ロバートのみの1時間単独公演を企画。3000人を集客するほどの成功を見せ、それをきっかけに「一緒に何かを作れる」TV局員になることを志すようになったと言う。

 2019年には、ロバートのレギュラー番組を放送していた現在の「メ~テレ」に就職。翌年には、念願叶い、配信での秋山の冠番組を企画ディレクションし、一緒に仕事をする夢を早々と叶えた。

“元ストーカー”ついに本まで出版

 そして昨年2021年、秋山と初めてしっかりと話す形の対談動画がYouTubeに投稿されたのだ。終始「怖いよ!」と本気で怯える秋山を前に、ロバートへの情熱やここに来るまでの経緯を話す篠田氏に注目が集まった。

 コメント欄には「正攻法の健全なストーカー」や「ホワイトストーカー」などの、彼の努力や行動力を讃えるコメントで溢れた。現在動画は590万再生を記録しており、それがきっかけとなり、オファーが来る形で今回本を出版することになったようだ。

 本の内容も、一般人には伝わらないであろうマニアックなロバートネタが満載で、強い愛と「ヤバイ」面白さを感じる一冊となっているようだ。全ては篠田氏の強い思いと行動力によって叶えられたものだが、YouTube動画がバズったことがきっかけであることから、これも1つのYouTubeドリームといえるかもしれない。普段は『テレビ局の生活』といったYouTubeチャンネルで、局員の1日のルーティンなどを紹介している。そちらの方も良ければ、ぜひご覧頂きたい。

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