「これからの本好きを育てる書店」下北沢・夢眠書店のInstagram運用 (後編)

 アドビの提供するサブスクリプション型クリエイティブツール「Adobe Express」はiOS・iPadOS/Android/WEBに対応しており、簡単な操作で誰でも手軽に高品質なコンテンツを作成できる。本連載ではこのツールで、各業界のクリエイティブにおける「課題」を解決していく。

 今回の舞台は東京・下北沢の「夢眠書店」。夢眠ねむ氏が運営する書店で、「本好きのための書店ではなく、これからの本好きを育てる書店」というコンセプトを掲げる。Instagramの投稿や掲示物の制作にAdobe Expressを役立てているという夢眠氏に、後編では「ブランド機能」の活用について伺った。(編集部)

ーー夢眠書店のSNSはInstagramのみですが、これにはなにか理由があるのでしょうか。

夢眠:うちのお店は本や食べ物の紹介や催し物の告知にSNSを使うので、ビジュアルが大事なんです。あとは、「何もなかった1日」とかもあるから、ただ庭にいるたぬきの置物を撮って「今日もありがとうございました」みたいな投稿だけしたり。ある日は友達がクッキーを持ってきてくれたりして、「今日は美味しいクッキー食べました」みたいな投稿をしたり。そういう投稿は映像とか写真とかがあるだけで成立するから、やっぱり夢眠書店はインスタかなって。

あとはコロナ禍のときはお店を閉めていたので、通販の梱包作業をインスタライブでずっと流していました。大して喋りもせず、ずっとガサガサ包んで、ちらって見てみたら、みんなが勝手にコメント欄で「今日の夕飯」をどうするか会議してて。「今日うちは回鍋肉です」、「回鍋肉どうやって作ってるんですか」みたいな、なんか独特の「ノリ」が生まれたんですよね。

ーーInstagramのいろんな機能が書店の形態にフィットしていたんですね。

夢眠:そうですね。限定のフードや、イベントの告知だとをするにもやっぱり目で見て、書店に来てる子供たちとかも見られるような形がうれしいんです。インスタライブも親子で見てくれたりするし、ちょうど客層にインスタが合っている。

ーー「Adobe Express」でInstagramの投稿が楽になりそうだったり、活用が想定できるシーンはありますか?

夢眠:たくさんあります。一番感動したのが「ブランド機能」で、例えば書店とは全然関係ないテンプレートでも選択してブランド機能を適応したらもううちのテイストになるんですよね。「テンプレートをリミックス」を押す間もなく、色も統一されて、夢眠書店のロゴが入って、自分が選んだフォントになっている。

透過背景のロゴを登録しておくと、うちのお店のロゴがね、しれっとテンプレートに挿入されるんですよ。動かしたり、小さくしたりすることもできますね。あとは写真とかをちょっと変えたら、もうそのまま使えるので、「ありがとう、ブランド機能!」(笑)。

今までは同じような素材にロゴを置いて、字と色でバリエーションを作っていたのが、この機能だったらもっと一つ一つのイベント告知に統一感を出せて、細かいさじ加減もiPadだけで調整できるので嬉しいです。

ーーテンプレートの画像を変更・削除するのも簡単ですよね。

夢眠:その機能は本当に便利ですよね。簡単ですぐに使いこなせちゃいました。たとえばこのアイスカフェオレの画像を他のものに変えたいなと思ったら、選択してタップするだけですぐに変えられるからいいですね。背景もすぐ削除できるし本当にめちゃくちゃ簡単。動画が作れるのもうれしいです。

ーーWEB版の「Adobe Express」には予約投稿の機能、「コンテンツスケジューラー」もありますが、こちらも試していただけましたか。

夢眠:これまでは閉店後の作業とか家事とかに被る時間はもう投稿を諦めていたんです。「本当は19時に投稿したいけど、今日中にやろう」みたいな。で、いつの間にか明日になってるじゃん!みたいなこともありました。予約投稿ができるなら、書店の営業中に予約できるからとてもありがたいです。Macで本の発注をしたり、領収証を作っている合間に予約したりできるのはいいですね。

ーーこれからも書店での業務や、キャラクタープロデュースのお仕事においても活用できそうですか?

夢眠:かなり使えると思います。今度書店の3周年イベントを考えていて、そのときにはおそらくSNSだけじゃなく紙の掲示物、ポスターなどを作らなければいけないので、そういうときにも使ってみたいですね。

ーー「Adobe Express」には紙の大きさのテンプレートもあるので、Instagram用に作ったクリエイティブを他の色々なサイズにすることも簡単です。

夢眠:めっちゃ良いですね、A3出せるんだ! 名刺とかも作れる。

ーーぜひご活用ください。

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