悩み苦しんでいる知人に贈った歌がきっかけにーーAMIがライブ配信の先に届けたいもの

 ライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」で行われた「あなたの音楽を発信しよう♪RealSound Techインタビュー出演権!」で、「AMI」が見事インタビュー権を獲得した。あることをきっかけに、音楽を全国に届けたいと思い上京したAMI。コロナ禍での音楽活動をどう乗り切ったのか。そして「Pococha」のリスナーのためにAMIが考えていることなど、たっぷりと話を聞いた。(Nana Numoto)

――まず、Pocochaでライブ配信を始める前に、どのような活動をしていたのか教えてください。

AMI

AMI:初めて芸能界に携わったのが二十歳のときです。演技を学ぶため、専門学校に通いつつ、東京で女優として国仲涼子さんや寺脇康文さんが出演するドラマに出させていただくこともありました。そのあとに、やっぱり音楽に携わる仕事がしたいと思い、ダンサーや振付師の仕事に移り、故郷である沖縄で、キッズダンスの講師をしつつ、2ヶ所の劇団でダンスの振り付けや指導をしていました。あとはミュージックビデオの演出や監督も務めたりもしましたね。実は東京に帰ってこないつもりでしたが、あることをきっかけに、また上京することに決めたんです。

――何がきっかけになったのでしょう?

AMI:劇団員の子が、あるとき命を絶とうとしてをしてしまったんです。すごく大きな夢を持っている子でしたが、それにも関わらず……。その時に、何か自分ができることはないかと思い、「あなたに伝えたい歌を選曲に入れるからおいで」と初めて歌のライブに招待しました。

 小さなバーで、カバーソングだけでライブをしたのですが、ライブが終わってしばらくしてから、その子が「AMIさん、私、モデルを目指しに東京に行くことにしました」と連絡をくれたんです。また夢を追いかけ始めてくれたこの一言がとても響いて。だから私にもまだできることがあるなら、沖縄だけじゃなくて全国で音楽をやりたいと思い、東京に出てきました。

――インタビュー前に「Pococha」のプロフィールを拝見したんですが、あまりに多才で驚きました。歌やダンスもお芝居のように習っていたのですか?

AMI:専門学校生のときにゴスペルサークルに入っていましたが、歌はほぼ独学でした。やっと去年からボイストレーニングを始めたところです。人前に立つという点では小学校6年生のときにダンスのステージを経験し、そこで表に立つことの楽しさを覚えましたね。その後は専門学生の時に3ヶ月だけですがニューヨークでダンスの勉強もしていました。

――歌や演技、ダンスとマルチに活躍している印象のAMIさんが、なぜ「Pococha」を始めたのでしょうか。

AMI:東京にきたものの、コロナ禍ということもあって外に出られない状況が続いて、なかなか対面でのライブができなかったので、ライブ配信をはじめました。「Pococha」を通せば、全国に私の歌が伝わる。それに気付いてからは「Pococha」でずっとメッセージを続けてきました。コロナが落ち着いたら対面でのライブや活動の場を増やしたかったので、「あなたの音楽を発信しよう♪RealSound Techインタビュー出演権!」への参加はすごくいいきっかけになりました。

――「あなたの音楽を発信しよう♪RealSound Techインタビュー出演権!」でプライズを目指したきっかけは、やはりコロナ収束後に活動が増えていくことを見越してのことだったのですね。

AMI:そうです。やはりRealSound Techさんとなれば、いろんな方が見ていますし、音楽が好きな方も見るメディアだと思います。ライブ配信を知らない人たちにも私のことを知ってほしいので、自分の活動の場を広げる可能性が何か一つでもあるならと思い参加しました。

――リスナーさんの反響はどうでしたか。

AMI:すごく良かったです! リスナーさんもこのイベントで「絶対に1位を取ろう」と言ってくれていました。頼もしい仲間です。イベントに出るときは、自分のことだけを推してくれて真剣に配信を見てくれているリスナーさんたちに相談することもあるんですよ。勝ちたいけれど、私ひとりの力だけじゃどうしても勝てませんから。リスナーさんと気持ちを一つにして参加しています。

――コロナ禍に音楽を続けられるということ以外に、ライブ配信に対して感じるメリットがあれば教えてください。

AMI:特定の地域だけじゃなくて全国の方に知ってもらえるのがライブ配信の強みじゃないでしょうか。私自身もいろいろな人に私の声を聴いてほしいと思っています。あとはアプリ内のイベントに出ることで宣伝効果があるのも大きいと思います。「Pococha」のイベントに出ると、「このイベントって何だろう」「誰が出ているんだろう」とイベント参加者一覧を見てくれる方もいるんです。それだけでも宣伝になるし、名前やアイコンがきっかけで気になっていただけると、自分のプロフィールページまで見てもらえることもあるんです。そこからライブ配信をみにきてファンになってくれる方もいたらいいなと思っています。

――AMIさんの配信を見て、自分も挑戦してみたいと思う方もいるだろうなと感じました。

AMI:ありがたいことに、リスナーさんから「私もライブ配信を始めたんだよ」と言ってもらえることもあって、それはとても嬉しいですね。自分を表に出したくなかった人が表現を始めることって、自信が持てて勇気が出たということだと思うんです。そういう人がもっと増えて欲しいと思っています。

――ライブ配信をする上でのAMIさんの強みは、こうした“頼もしさ”の部分でしょうか。

AMI:そこも含めて、勇気や元気を与える存在になりたいと思っています。あまり語彙力がないので、相談を受けた時には歌で伝えることもあります。「わかった、あなたに今これ歌うわ」と、その人に合わせた歌を歌っています。

――その人にとって生涯の大切な曲になりそうですね。

AMI:なってくれたら嬉しいですよね。実はオリジナルソングがやっと2曲出来たんですよ。私は作詞や作曲はできないのですが、手紙を書くことが好きなので、手紙を書いて作詞作曲の方にお渡しして、それをもとに曲を作ってもらっています。今までカバーソングで届けてきたのですが、やはり自分で作って伝えていきたいので、ここからだと思っていますね。

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