『今日好き 初虹編』4話ーーみゆを巡って2人の男子が一触即発 “ハグ”で一歩リードしたのは?
追う恋か追われる恋か。ゆいなが頼った“スペシャルアドバイザー”とは?
挽回するならいましかない! 『初虹編』も2日目夜を迎えて、この日のグループ別行動で意中の相手と離れ離れになったメンバーらが一気に動き出した。最終日前夜の就寝前の時間は、誰もが一人、真剣に、そして静かに、誰に告白するか/告白されたいかを悩むもの。好きかどうかが会っていないときに考える時間の長さで決まるのなら、いまここで彼/彼女の記憶に残らないともう明日への望みがない。そんな一抹の焦りが、同じ境遇に立つひょうせい(永塚彪聖)、くにはる(國本陽斗)、ゆいなの3名には共通していた。
なかでも「薄々はわかっていたけど」と語ったゆいな。旅の中盤から好意を寄せていたげんき(吉田元気)が、自身ではなくゆうか(内山優花)に心を決めたことを察していたという。だからこそ、げんきとの2ショットで「“話したかった”っていうのを伝えたかった」と皆まで言わずも、彼に意識が向いていた事実だけをこぼし、自身の重荷をそっと軽くする。
それでも、ゆいなにとって、ここからまた眠れぬ夜が始まるのだろう。げんきへの恋心のほかに、おおはる(大木遥翔)との関係性という悩みのタネもあるからだ。この日は2人きりでの半日デートを共にし、おおはるの想いの強さも伝わってきた。ゆいな自身こそ知らないが、グループ別行動の相手を決める際には「相手の貴重な時間をもらっているので、楽しんで行ってこようと思います」と、なんとも人ができたコメントさえ残してもいる。
ゆいなはきっと、おおはるを選んだ方が安定した幸せは得られるだろう。だが、自分のキモチに嘘をつかない幸せを願うならば、げんきを追い求めるしかない。世間でよく言われる、自分が好きな人と、自分を好きになってくれる人はイコールにならないという話。これは本当にその通りで、それでも自分の好きな人が離れていくほど、ますます愛おしくなってしまう。ゆいなの潤んだ瞳はそんなジレンマを物語るようだった。結果的に『今日好き』で描かれる高校生らの恋愛と、彼らと同年代、そこから少し上の20代のそれなんて、本質的は同じものなのではないだろうか。
ちなみにこの後、ゆいなには“スペシャルアドバイザー”が登場。姉であるゆうちゃみ(古川優奈)が「ゆい(ゆいな)が1番かわいいからさ、まぁお姉ちゃんからしたら。自信持って、行け!」と、極上の姉妹愛を届けてくれたのだ。電話口のラフで直感的に返答をする感じに、逆に最愛の妹への想いが滲み出ており、ゆいな自身もまた「偉大やな、姉の存在」と振り返っていた。