VTuber界でも屈指のMC力を誇る早瀬走 人を惹きつけるキャラクターと意外なギャップに迫る

 屈託なくゲラゲラと笑い、様々なことに鋭くツッコミをいれていく早瀬。デビュー間もない新人に対してもツイッターを通してリプライを送るのはもはや恒例行事にもなるほど、声をかけることを躊躇わないコミュニケーション力や、パーソナルカラーである黄色にも紐づけされるような陽キャ・明るいキャラクターは、にじさんじのファン・所属タレントにも広く知られているところだ。

 そんな彼女だが、子どものころは家族のしつけが厳しく、料理・礼儀作法に至るまでキッチリと教え込まれたこともあり、会話の随所に「礼節を重んじる」ことが感じられる。彼女のキレキレだが“間違えない”ツッコミは関西人らしさというだけに留まらない、自身の性格や生い立ちからくるものだということがうかがい知れる。

 場の空気が凍らないように止めどなくトークを続けられ、ボケとツッコミもバッチリ、気心知れた相手ならかなり突っ込んだ言葉と煽りも厭わないという、まさに司会やMCに向いている彼女。裏表のないオープンな性格である早瀬はお酒を使った「呑みニケーション」を通して一気に仲良くなることが多い。

 2019年11月中ごろに腹腔鏡手術を行ない、12月17日に全快祝いとしてでびでび・でびるとベルモンド・バンデラスという酒にお強い2人に加え、「酒雑」と題して飲酒雑談を好んでいたニュイ・ソシエールも加わった4人があつまり、酒を飲むだけの配信を行なったこともある。

【全快祝い】ただ、飲むだけ。【デビベルニュイそう】

 4人ともに映画好きという趣味が奏功し、その後4人は「にじさんじ映画部」として視聴者と同時視聴して楽しむグループを結成、数か月に1度集合して映画をみるような定期部会のようになった。

 早瀬・ベルモンド・ニュイの3人に、渋谷ハジメとドーラが加わった5人ではMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画作品を公開順に同時視聴していく「にじさんじアベンジャーズ祭り」を定期的に開くことになり、映画好きの輪が広がっていくことに繋がった。

【#にじさんじ映画部】シン・ゴジラをみんなで見よう【同時視聴】

 そんな彼女のトーク力を如何なく楽しむならば、にじさんじの同僚らを呼んで1対1で酒を飲み交わし合う「オンラインサシ飲みコラボ」だろう。

 事前に視聴者からトークテーマやお題を募り、そのテーマをツマミにしながらゆるくトークとお酒を楽しもうというこの企画配信は、いっさい台本ナシ、早瀬が率先してぶっちゃけたトークをぶつけていくことで、対談相手も徐々にぶっちゃけた話をしていく展開が多い。2時間前後ほどに渡ってトークしていくなかにも各回それぞれに濃密なトークがくり広げられる企画配信となっている。

 2020年4月のコロナ禍が始まりだしたタイミングで、同期の健屋花那を先頭に「オンラインサシ飲みコラボ」がスタート。シェリン・バーガンディ、ニュイ・ソシエール、フレン・E・ルスタリオ、相羽ういは、でびでび・でびると仲の良いメンバーが続き、徐々に「友人の友人」「自分の趣味を知る同志」なライバーから、顔見知りではあるがこれまで配信上ではほとんど繋がりがなかったようなライバーに至るまで、これまでに15回に渡って配信されてきた。

【オンライン飲み会】サシ飲み⑥早瀬走×不破湊【にじさんじ】

 早瀬を「常識ある振る舞いでキビキビとしているタイプ」とするならば、「ルールを知りながらあえてルールを破ろうとするタイプ」や「そもそもルール知らずに突っ切っていくようなタイプ」といったまったく違うカラーを持つ演者との絡みも面白い。

 グウェル・オス・ガールと相羽ういはと3人で絡む「ういにんグらん」がまさにその組み合わせになるだろう。

 リスナーからの質問などを集めて恋愛・結婚・人生相談をこなし、3人それぞれがバラバラな意見を持つがゆえに、ゲーム配信でも意見が分かれて対立するなど、3人のバラエティ豊かで突飛な答えが人気を集めている。

 どこか浮世離れしたアイディアや深い洞察力に加え、並外れた努力家としても知られる相羽ういはとのコンビは、ニュイ・夜見れなとの「うにゅれそう」などほかにも多くの場面で見られる。

 フッと思いついたエグい内容を相羽がウキウキと声に出し、「いやそうじゃないねん、ういは」とうなだれてツッコむ早瀬、ふたたび2人での配信が見られる機会があれば、是非目にしてほしい。

【お悩み相談】恋愛の赤ペン先生!?グウェル先生の講師芸【にじさんじ / 公式切り抜き / VTuber 】
【漫画】持ち寄った鍋の材料が個性的すぎる!!ライバー達の鍋会【マンガ動画】

関連記事