香港の街に「QRコード」が大量発生した理由 第5派のコロナ対策が原因?

 少しでもこの状況を打開すべく政府は2022年2月24日からは本格的なワクチンパスポートを導入。多くの施設でワクチン未接種者は入場不可となった。

 そしてこのワクチンパスポートに一役買っていると言っても過言ではないのが、先に述べた安心出行である。

 いまや外出時にはスマホを片手に安心出行のコードをスキャンしなければ、入ることができないという場所ばかり。またアプリ内にはワクチン接種記録も内臓できる為、手放せないアプリとなった。

 現時点で入場する為にワクチン接種が必要な施設(飲食店・サウナ・ジム・スポーツ施設・娯楽施設・マッサージ・ナイトクラブ・カラオケ・宗教施設・美容院・ショッピングモール・百貨店・スーパー・街市など)は紙のワクチン接種記録提示でも可能という事例もあるが、安心出行内記録を使えば簡単である。

 レストランで食事をする際はQRコードをスキャンしたスマホ画面を店側が再度読み取るといった念の入れようになっている。

 現在の香港はまさにQRコードに囲まれて暮らしているような状態とも言える。

 こちらの写真はあるモールとモールをつなぐ歩行者専用通路。よく見ると右にQRコードがあるのが分かる。ショッピングモール入場のQRコードのスキャンをする事が推奨されている香港では、モールとモールの連絡通路にもこのように新しいモールへのコードが掲げられているのである。

 QRコードだらけの香港。ワクチンパスポートも段階を経て制限が加重されていくようである。市民の努力の結果が数値で現れ、少しでも感染源につながるのを祈るばかりである。

関連記事