LINE PayでNFTの売買が可能に。スクエニ、吉本興業も参入する「LINE NFT」4月から提供開始
ローンチラインアップは計17コンテンツ 100種類以上
LINE NFTのローンチラインアップには、計17コンテンツから、7ジャンル100種類以上のNFTが販売されることが発表された。LINEスタンプとして利用できるものもあるが、たとえば、エンターテインメントジャンルからは、吉本興行の若手芸人を中心に、NFT用として完全撮りおろし作品を販売する。
すでに100社以上から問い合わせがあるとのことで、今後の追加発表にも期待して欲しいとのことだった。
続くトークセッションでは、LINE NFTでのローンチラインアップに含まれる、スクウェア・エニックスのブロックチェーン・エンタテインメント事業部の畑圭輔事業部長とJR東日本企画メディアマーケティングセンターの直井伸司センター長が登壇。
スクウェア・エニックスの「資産性ミリオンアーサー」は、NFTマーケットβの提供コンテンツでもあったが、「デジタルアイテムというのは、長きに渡って購入していただくという取り組みはなかなかできない状況だった」と畑氏。「ブロックチェーンを使うことによって、記録も含めて末永く持っていただけるっていうとこに注目をした」としている。また、NFTに参入する上で、取引用のウォレットを作成するなどのハードルが高い現状があるが、LINEであれば、ウォレットや本人確認を含めてハードルが下げられるということで、採用を決めたとのことだった。
JR東日本企画では、販売ではなく、無料プロモーションという形でNFTが利用される。3月25日にオープンする「Virtual AKIBA World」内のバーチャル秋葉原駅を山手線31番目の駅として位置付け、記念入場券をNFTで配布するのだ。直井氏は「LINEには幅広い、何千万人というユーザーがおり、そうした皆様に寄り添う形でいろいろなコミュニケーションなどのサービスができればいいとところもあり、今回(LINEと)一緒にやらせていただくことになった」とし、「新しい取り組みで鉄道ファンのみならず、いろんな方がNFTを楽しんでいただけるのではないかと期待しています」と展望を語った。
言葉だけが独り歩きしている印象もあるNFTだが、ユーザー数が多いLINEが参入することで、認知が広がり一気に普及する可能性も秘めている。提供されるコンテンツ次第という部分もあるが、そこを含めてLINE NFTには期待したいところだ。
(画像=「LINE NFT」戦略発表会より)