『今日好き 蜜柑編』最終話ーーゆあが最後に選んだのは? まやと、3度目の正直になるか……
“最後のアピールタイム”が消失!? まやとがゆあに残した最後のメッセージ
誰も想像していなかった。最終日恒例の“最後のアピールタイム”がなくなるなんて。運命の告白も目前。残された時間で取り組むのは、2日目の“思い出アート”作りの続き。あるはずだったアピールタイムに向けて、男女問わず様々なサプライズを目論んでいたはずだ。
だが、変化を怖がったら負けだ。恋の修学旅行も、メンバー当人たちも変わっていく。最初こそ、各々の意中の相手を横目に躊躇いながらも、徐々に背中を押されていった。らいあ(道木来明)、ゆうま(橋爪優真)が自然と集まったところに、「後で“喋れなかった”ってなるから、それは思ってほしくない」と、しいな(柚来しいな)が助言をする場面がグッドポイントだった。
そこから、ゆうまはるる(実熊瑠琉)に「大好きです」と“プチ告白”。らいあはゆあ(上ノ堀結愛)に「まやとくんなら大丈夫」と、ライバルの健闘さえ称えてしまう。これまでの時間と比べれば、2ショットよりも簡素で、手の込んだ仕掛けも披露できない。即席の立ち話だ。それでも見方を変えれば、“最後のアピールタイム”にありがちだった、男女片方からの一方的なアプローチにはない、平等なチャンスが舞い降りたともいえる。
また、気になる男子への接し方に悩んだとしよう。従来であれば、女子同士で解決することが主だったこの問題。いま、この瞬間は、他の男子から男子目線での意見も伺えるなど、幅の広がった協力プレイも可能なわけだ。実際、すでにカップル成立したような空気感の
れん(岡田蓮)とゆな(みとゆな)が、ゆあの相談を受けている場面も見られた。
ゆあはここで、最後の決め手を探しあぐねていたのだろう。自身の心をぐっと引き寄せるような言葉を、まやとに掛けてほしかった。それでも、2人は最後まで遠慮し、腹を割って話ができない。まやとは死ぬものぐるいになって、もっと“上に行くべき”だった。
ただ、ボーダーは超えた。ゆあに対して、この時間の最後に一人、イラストを描いていたキャンバスの裏を見てほしいと言い残す。約束通り、そっと一人になるゆあ。キャンバスの背中を覗き込む。すると、その瞳に飛び込んできたのは「ゆあ 大好き」というまやとの本心。「言葉が出ん……」とわずかに静寂が訪れ、胸をきゅっと締め付けられるゆあ。その切ない表情が意味するものとは。
『蜜柑編』でカップル成立したのは何組? 告白後は海に飛び込め!
ゲストの幾田りらをはじめ、スタジオの“恋愛見届け人”たちの予想通り、まずは順当に2組のカップルが成立。2日目朝の“思い出アート作り”で一気に心の距離を縮めた、れん×ゆな。そして、告白成立後が見どころとなった、たいよう(白間太陽)×るる。告白が見事に成功し、テンションが上がりまくったのだろう。たいようが海に入ろうと言い出したのだ。宮古島といえど、冬の海。さすがのるるもこれは……いや、快諾した。むしろ「行くぞ!」と乗り気だし、カーディガンをびしょ濡れにしてキャッキャとはしゃいでいる。
思えば、先ほどの告白時、たいようは自身の熱意を示すべく、目の前で制服の第2ボタンをもぐという驚きの行動に。それでも、るるはポジティブな反応だった。いまなんて、たいように抱き抱えられて水面をくるりと1回転し、この“燃えるような熱い恋”を続けようと、約束のために握手さえ交わしている。2人の熱に完敗だし、乾杯だ。旅の中盤までは内気だったるる。たいようのそばにいると、ここまで素顔が引き出されるのか。改めて2人の相性のよさを痛感させられる一幕だった。それにしても、たいようはマジで海が似合う。