『今日好き 蜜柑編』4話ーーまやと×ゆな、“別れ話”をする展開に?「幸せな思い出になった」
まやと×ゆな、2人の物語がついに完結 カップルの別れ話のようなひと時に
場面は、2日目の貸切クルージングでのフリータイム。まやと(中里真哉斗)は約束通り、ゆな(みとゆな)との2ショットで自身の整理したキモチをようやく届ける。この恋は、自分がリードしたかった。それでも、こんなに不甲斐ない結果に終わってしまった。自分から誘った旅なのに、ゆなを幸せにできなかった。ヨレそうな自分と対峙して、挫けそうに、負けそうになった時間もあったことだろう。だが、まやとはこの土壇場で、ゆなに誠実に向き合った。
とはいえ、件の“お肉事件”ですでに心変わりをしているのが、ゆな。彼女にとって、まやとはもう気になる相手ではないからこそ、自然とドライに。それでもかつて好きだったからこそ、他の男子よりも少しだけ近い心の距離感で、最後のエールを贈ろうとする。
そんな彼らの言葉で印象的だった「間違いなく幸せな思い出になった」。まるで、長らく寄り添ったカップルが最後の別れを口にするときのようだ。今回は少しだけ形が異なるが、“ありがとう”で終わる、後腐れのない恋。お互いが足りない部分を深く知り、それを認め合い、成長と経験を重ねていく。結果的に、お互いが本当に幸せになるためには、一緒にいる関係性を選ぶのだけが正解じゃない。そうわかったときに伝える合図の言葉だ。
「2回連続、振り回しちゃって本当にごめん」と、最後まで詫びるまやと。だが、彼がこの旅に誘ってくれたからこそ、ゆあ(上ノ堀結愛)をはじめ、新たな友だちと知り合えた。れん(岡田蓮)という気になる相手にも出会い、幸せな恋の可能性を広げられた。そして、まやと自身と再会し、彼と育んだ大切な想いにも区切りをつけられた。ゆなの感謝は、どこまでも温もりに溢れている。
まやととゆあが出会った『朝顔編』のあの日。まやととゆなが、出会う前から始まっていた物語。気づいた時にはもうここにいた。もつれていた物語が、新たにふたつの平行線を描きだす。見ると、2人ともすでに健やかで、すっきりとした顔をしていた。この旅で最大の選択に納得し、もう後悔はない。
「でも、いいことだと思う。1回想った人のことを想い続けられるってスゴいと思うから。ガンバレ!」と、最後まで大人なゆな。『今日好き』の歴史を辿ってみても、単純に気遣いができるという点に止まらず、これほど考え方が大人びていたメンバーもいなかったように思う。この数カ月間の番組を盛り上げた功績は、間違いなくゆなが築いたものだ。彼女の言葉選びや考え方は、まやとに人としてのよき教えを与えた。ゆな以外では、彼をここまで救えなかったことだろう。2人のどちらが欠けても『蜜柑編』に本当の結末は訪れていなかった。まやとは明日、ゆあに告白をする。ゆなの面影だけ連れさったまま。