脳の難病がきっかけで音楽活動をスタート 「生きていることは当たり前じゃない」Linoがライブ配信で伝えたいこと

Linoがライブ配信で伝えたいこと

――今までの音楽活動の中で壁にぶつかった経験はありますか?

Lino

Lino:いままで6年間歌手活動をしてきて、山あり谷ありでした。やめようと思うこともたくさんあったのですが、その度に「キーパーソン」が現れて辞めずにここまでこれています。

ーー「キーパーソン」とは?

Lino:ちょうど西日本豪雨災害があった年に、広島の庄原市の夏祭りに呼ばれていたんです。一部災害にあわれた地域だったので、時期的にもやめようかとなったのですが、実行委員会の方から「こんなときだからこそ元気づけるために来てください」と声をかけていただき歌わせてもらいました。ステージが終わったら小学校5年生の女の子が3人来てくれて「Linoちゃんの歌、すごい良かった!またきてね」と言ってくれたんです。そして「またLinoちゃんに来てもらうにはどうしたらいいの?」と聞いてくれたので「もしお祭り担当の人がいたらこれを渡してみてよ」と冗談半分で自分のプロフィールを渡したんですよ。そしたら、何ヶ月もたたずにその子たちの親御さんからメッセージが来たんです。子どもたちが市役所のようなところに掛け合ってくれたみたいで、再度別のお祭りの出演の依頼をいただけました。

 その、お祭りで歌い終わった時に、お花と子どもたちのノートのコピーをいただいたのですが、それが「行動ノート」というものでして。「目標:Linoを呼ぶ、行動:校長先生に聞きに行く……」と全部やるべきことが書いてあったんですよ!実はちょうどそのとき、私自身もくじけそうな時期だったのですが、自分たちの目標を実現させた子どもたちのためにも、諦めきれないなと感じました。そんなことがあったので、みんなのためにも、もっと大きなステージに立たなければと思いますね。

――これまでもいろんな経験をされていると思いますが、「Pococha」で人生が変わったなと思った瞬間はありますか?

Lino:正直、歌手のお仕事が毎月コンスタントに入っていたわけではないんです。おまけにコロナ禍で仕事が全部なくなってしまった経験もしました。どうやって生きていこうか、という時に「Pococha」でコンスタントな収入が見込めるようになったことは大きかったですね。だからこそ、プラスアルファで挑戦したいこともやれるようになりました。いままでライブをしようと思っても、会場費やサポートアーティストのことを考えると赤字ですし、躊躇してしまう部分もありました。ですが、収入面での基盤があるからこそ、安心してライブをできるようになりましたね。ほかにも自費出版で本を出すことに挑戦して、前に進むきっかけを与えてもらいました。

――負担なく活動できるようになるのは、大切なことですよね。では、今後の音楽活動における目標はありますか?

Lino

Lino:紅白歌合戦に出場したいです! 常に自分の中で柱として持っている想いは、歌をツールとして「生きていることは当たり前じゃない」、「夢は実現するんだよ」ということを多くの人に知ってもらうことなんです。それには、私という人間を知ってもらい、歌を聴いてもらうことで、より一層理解してもらえるのではないかと思っています。だから講演活動などを通して発信力をつけたいとも思っていました。紅白は影響力の強い場所だと思うので、歌手として紅白に出てみたいです。

――最後に、Linoさんにとっての「Pococha」とは?

Lino:家族というか、仲間というか、そんな大切な人たちと一緒にいられる場所であり、夢を実現できる場所でもあります。いろいろな地域にいる人たちと出会ったことで全国ツアーをしたいという気持ちも出てきて、更に夢が広がった場所かもしれません。リスナーさんを含め、みんなが自分のことを応援してくださっているので、ありがたい環境だと感じています。

■Lino
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/871f40d0-10d9-40f6-88c8-7954aab8e836

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