USB PD、MagSafe、Power IQ……結局iPhoneの充電器、どれを選べばいい?

 iPhoneの充電といえばUSBポートから行うのが基本であり、スマートフォンを持っていれば誰もが、USB電源アダプターの1つは持っているものだろう。そうした状況から、近年のiPhoneには充電器が付属していない。

 ただし、USB電源アダプターの中には充電が遅いものも多く、そんな状況を鑑みてか、サードパーティからは「高速充電」を謳うものが多数登場している。iPhoneの充電器にはどんな種類があり、どれを買えばいいのだろうか? 選び方を紹介していこう。

・USB PD対応製品を選ぼう

 まず、iPhone 8以降の機種であれば、「USB PD」対応の充電器を選ぶのがベストな選択になる。USB PDは高電力充電に対応したUSBの規格であり、iPhoneの他にノートPCなどにも対応機種がある。複数の機器を繋ぐ可能性がある場合は、「USB PD対応」の中でも出力の大きなアダプターを選ぶといい。ちなみにUSB PDの最大電力供給量は最新規格で240Wとなっている。アップル純正のアダプターは140W、サードパーティ製には100Wのものがある。

アップル純正のUSB Type-C対応電源アダプター(20W)。これといった特徴はないが、純正の安心感とコンパクトなサイズ感で、iPhoneしか使わないユーザーが普段持ち歩くのには最適な1台。後述する純正のMagSafe充電器で最大効率の充電をする際にも必要。

コンセント付きのUSB充電器に容量10000mAhのモバイルバッテリーが統合された製品。充電器としてはUSB Type-C(USB PD対応)とUSB Type Aの2ポート搭載で、USB PD単体使用で最大20W、両ポートを同時使用で合計15Wの出力が可能。2ポート同時使用時はやや充電速度が遅くなるものの、汎用性の高さはピカイチで、これさえあればとりあえず困ることはないだろう。

USB Type-Cx2ポート、USB Type Ax2ポートの4ポートを備えた大型の充電器。出力は最大108Wと強力で、USB Type-CポートはUSB PD対応。1台で最大100W、2台接続した場合でも合計108W以内に収まるように調整してくれる。USB Type Aポートは2ポートで12Wを共有するタイプ。大型なので持ち歩くには不向きだが、自宅でノートPCとiPhoneやiPadを同時に充電しつつ、USB Type A接続の機器も充電したい場合に役立つ。

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