NFTゲームはゲーマーに嫌われている? “稼ぐためのプレイ”に賛否両論集まる

すでに暴落したNFTアイテムも存在

 以上のようにNFTのゲームへの導入をめぐってはさまざまな意見があるが、やはり一番の争点となるのはNFTをゲームに導入すると、楽しむためから稼ぐためにプレイの動機が変容してしまうところである。こうした懸念が生じるのは、NFTアイテムをゲームに導入すると、これらのアイテムを転売して利益を得られるからだ。

 しかしながら、NFTアイテム転売稼業が成立するためには、当該アイテムの価値が上がり続けるという前提が不可欠である。アラブ系英字メディアAsharq Al-Awsatは1月9日、こうした前提を批判する記事を公開した。その記事によると、現在NFT界隈はバブルの様相を呈しているが、すでに暴落に見舞われたところもある。具体的には、NBA選手のプレイをNFTカード化したNBA Top Shotはすでに数ヶ月で95%以上も下落しているのだ。

 NBA Top Shot のようにNFTを新手の錬金術として安易にビジネス化すると、手痛い目に遭うようだ。NFTには、新たなエコシステムを構築するポテンシャルがある。こうしたポテンシャルを稼ぐためだけではなく、クリエイティブな活動を支援する方向に成長させれば、ゲーム業界はもとより社会全体から好印象を持たれるようになるのではないだろうか。

(画像=「ゴーストリコン ブレイクポイント」ニュース記事「UBISOFT QUARTZ:エネルギー効率の高い、プレイに利用できる新しいNFT!」より)

(参考記事)
https://depauliaonline.com/56243/artslife/nft-integration-with-games-in-2022-is-an-inevitability-despite-ubisofts-failure/?utm_source=pocket_mylist
https://english.aawsat.com/home/article/3403631/tae-kim/video-game-companies-should-think-twice-about-nfts

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