タバコの吸殻に名前をつけて“いいね”がもらえる? 「ポイ捨て図鑑プロジェクト」の真相とは
エリア拡大や新たな喫煙所設置へデータ活用
プロジェクトはポイ捨てや路上喫煙の「罪」を認識し、意識改善へ踏み出してもらう人を増やすことにつながっていく。同時に、吸い殻の多い地域が可視化されたデータとして集積されていため、今後は高まった意識とデータを活用し、具体的にどう改善につなげていくかが大事になる。同社は具体的な情報としてどのエリアでポイ捨てが多かったかなど、ポイ捨ての現状を発信していきたいとした上で、喫煙所の需要が高いエリアを確認し、新たな設置につなげていくとしている。
「街にそもそもの喫煙所がないということも問題です。実際に『THE TOBACCO』を設置した周辺ではポイ捨て状況の改善が見られますし、千葉市の実証実験によると喫煙所を設置した場所ではポイ捨てや路上喫煙の減少が見られます。ポイ捨て状況を可視化し、しかるべき場所に喫煙所を設置していく、同時にお客様のマナー意識を向上させる。ソフトとハード両面からアプローチを行っていくことで、非喫煙者と喫煙者が心地よく共存できる環境づくりを目指してまいります」(山下氏)
今回のプロジェクトの対象外となるエリアからも参加の打診を受けているとのこと。「非喫煙者と喫煙者が心地よく共存できる」環境づくりや街づくりへ、行政と協力し合いながら、さらなる取り組みの広がりが期待できそうだ。
「早々に豊島区などからもお声がけをいただいており、今後は自治体等と協業しながらエリアを拡大していく形も視野にいれています。またポイ捨てが多いエリアに対しては自治体等と連携しながら喫煙所の設置を検討していきます」(山下氏)
(画像=PRTimesより)