『17LIVE(ワンセブンライブ)』が大規模なリブランディングを行った理由は? グローバルブランド&マーケティング責任者が語る、ライブ配信サービスの未来

『17LIVE』グローバル責任者が語る、ライブ配信の未来

そこにしかない出会いが生まれる、それこそがライブ配信の価値

ーー最近では、著名人の配信や、オリジナル番組の制作に力を入れてらっしゃいますが、どのような狙いがあるのでしょうか?

中島:著名人の配信を増やした理由は、ユーザーからの要望が多かったからですね。ライブ配信を使うきっかけや目的として「著名人を見たいから」というお声はとても多く、そのニーズに対応するため、今年は著名人のライブ配信を、より強化しました。来年は著名人と既存のライバーとのコラボ企画なども予定しており、著名人の他にも様々なジャンルのライバーがいることを知っていただくきっかけになればと思っています。今でもコラボレーションは行っていますが、今後はさらに増やしていく予定です。

ーー配信に参加された著名人の方々からのご意見も含めて、反響はいかがでしたか?

中島:コメントがリアルタイムで届くという意味で、ライバーとリスナー(ライブ配信視聴者)の距離が近く、親しんでいただけていると思います。たとえば安田大サーカスのクロちゃんの配信では、無料グループ通話機能「Group Call(グループコール)」を利用し、かなり密にユーザーさんとお話しされていて、つながりが持てて良かったとおっしゃっていただきました。普段ですとなかなかないことですから、ライバーにとっても、リスナーにとっても、良い機会となったのではないでしょうか。

ーーただ著名人が配信するだけでなく、既存のライバーやユーザーとコミュニケーションをとることで、そこにしかないつながりが生まれれば、サービスとしての価値がさらに上がりますね。

17LIVE Global Chief Brand & Marketing Officer(CBMO) 中島亜希子

中島:ライブ配信において、その場にしかないつながりはかなり大切ですね。つい先日も、西川貴教さんが毎週配信している番組内で、Group Callを活用して他のライバーさんと即興で歌を歌う場面がありました。こういう瞬間が生まれるのはライブ配信ならではですよね。そのライバーさんも、まさか西川さんとコラボができるなんて想像していなかったでしょうし、見ている方としてもすごく楽しくて。普通だったら出会うことがなかった人たちと繋がる機会を生み出せることは、まさに「17LIVE」の存在意義である、と感じました。

ーー著名人とのコラボレーションのほかに、『スパソニ』のようなイベントや施策なども、今後強化していく領域なのでしょうか?

中島:そうですね。『スパソニ』は「17LIVE」史上最も多くの方に視聴いただいた記録を打ち立てたり、多くのメディアに取り上げていただいたりと、大きな成功と言える事例となりました。『スパソニ』の配信では、リスナー同志がリアルタイムでコメントをし合いながら“みんなで見る”ような雰囲気がありまして、それが「17LIVE」で配信する強みかなと感じました。ただ単にライブを配信するのではなく、そこにいる他のファンの方々と一緒に見ている感覚で、一体感を楽しんでいただきたいです。

 というのも、昨年から今年にかけて、誰かとライブやイベントに出かけるということが実現しにくい状況となってしまった中で、「17LIVE」では大勢の人たちと一緒に見る感覚を再現できたのだと思っています。『スパソニ』でもありましたが、特に盛り上がるシーンではみんなが一斉にコメントで叫んでいたり、そのコンテンツや「17LIVE」に詳しいユーザーが補足コメントを入れてくれたりと、他のユーザーの反応が見られるのは、ライブ配信ならではの魅力だと再認識しました。あとはたとえば舞台の裏側を見られるなど、通常のライブにはない体験を、「17LIVE」のプラットフォームを通じて実現できるよう設計していきたいと考えています。

ーー今後のライブ配信業界は、どのように変革していくと考えますか?

中島:いまでもすでにジャンルはたくさんありますが、今後もっと増えていくと思います。雑談や歌、ダンスなどのパフォーマンスだけではなく、「17LIVE」では、占い配信やお経を読む配信、古墳フェスなど幅広いジャンルの配信が行われています。また『スパソニ』をはじめ、様々な企業さんや団体さんとのコラボも増えてきているので、来年はもっと多種多様なコンテンツが溢れるサービスになるのではないでしょうか。より多くのユーザーさんに色々なジャンルを楽しんでいただける環境に変化していくと思います。我々としては、ユーザーさんのニーズに注力していくところは変わらず、開発面でもより便利に、使いやすくなるよう改善し続けていきます。

ーー開発面でいうと、この1、2年で、実装してみて手応えを感じた機能はありますか?

中島:代表的な例で言うとやはり「Group Call(グループコール)」ですね。今年の6月にリリースした、最大9名まで参加できるグループ通話機能のことです。ローンチ後、ライバーの方からは、「どんな配信をしていいか悩んでいるときに、Group Callをすることによって、話すきっかけが自然に生まれた」といったお声もいただいています。Group Callによって、ライバーとリスナーだけでなく、ライバー同士、リスナー同士など、幅広いつながりを生むことができました。

ーーGroup Call(グループコール)は本当に画期的でしたね。ライバーにもリスナーにも、浸透が早かった印象があります。

中島:ユーザーの皆さんは機能への理解が本当に早いですよね。ローンチ前には社内で懸念の声もあったのですが、ありがたいことに多くのユーザーさんに使っていただけて、著名人の配信にも取り入れるレベルになってきました。今後もっと進化させていきたいです。

ーー今後ライブ配信市場で成長していくうえで、特に注力していこうとチーム内で話をしていることはありますか?

中島:我々のミッションは、「『ライブ』テクノロジーを通して、人と人のつながりを豊かにすること。」なので、そこをメインにフォーカスしていきます。より密なつながりを生む場となり、その輪を広げていきたい。今回のリブランディングでも、「人とのつながりを生む」ことを明確なミッションとして掲げていることから、会社としてその方向へ全力で進んでいきたいと思っています。

■「17LIVE」視聴方法


以下より無料の「17LIVE」アプリをダウンロードし、アカウントをご登録ください。(※)
アプリダウンロード:https://17appv2.onelink.me/D7OH/a6944b8b
※アプリ内には一部有料のメニュー・コンテンツがあります。なお、通信料はお客様のご負担となります。

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