ロウソクの火を消せるiPhoneアプリ どうやって空気を出している?

 App Storeで配信されている「Blower」というアプリをご存知だろうか?こちらのアプリは、iPhoneからバースデーケーキのロウソクなどを消せるほどの空気を送り出すアプリだ。そんな不思議なアプリについて、The Action Labが解説している。

The Action Lab

 アプリ内の電源ボタンをONにすると、画面上に表示されているファンのようなものが回転しはじめる。実際にファンが回転しているときに、火のついたロウソクをiPhoneのスピーカー付近に配置すると、ロウソクの火が消える。

(画像=The Action LabのYouTube)

 実際にiPhone内にファンがあるわけではなく、こちらは音とスピーカーを使って空気を送り出しているとThe Action Labは解説している。しかし音波はその場で振動しているため、空気を移動させるわけではない。The Action Labの説明を要約すると、スピーカーは音を出すときに、スピーカーコーンが前後に振動する。その振動は空気を内側に吸い込み、同じ量の空気を外側に吐き出す。吐き出す空気の量と、吸い込む量は本来同じであるが、その空気の出方が違うようだ。

吸い込みと吐き出しの違い(画像=The Action LabのYouTube)

 吐き出すときは、空気が一点にまとまった状態で出てくる。しかし吸い込むときは、吸込口の周りから均等に空気を集めるため、同じ量の空気が移動しているにも関わらず、吐き出すときのほうが強くなるという。スピーカーの前にロウソクを置いたとき、同じ量の空気を周りから吸い込んでいるにも関わらず、押し出された空気は一点にまとまっているため、火が消えるとThe Action Labは解説している。実際にロウソクの位置を変えると、場所によっては火を吸い込んでいることがわかる。息を吸ってロウソクの火を消すのが難しいのと同じ原理のようだ。

(画像=The Action LabのYouTube)
(画像=The Action LabのYouTube)

 さらに動画では、240hzのサイン波をiPhoneから流したときにもロウソクの火が消えることを確認している。

(画像=The Action LabのYouTube)

(Source)
https://youtu.be/tX6XSs2T5Go
https://nerdist.com/article/smartphone-app-can-blow-out-candles-using-sound/

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