デンキウナギに触れるとどうなる? 海外YouTuberが体を張った実験企画に挑戦

 あらゆる動物を取り扱う海外YouTubeチャンネル「Brave Wilderness」において、驚異的な実験を行っている動画がある。それは「Shocked by an Electric Eel!」という動画だ。公開日は2021年7月24日で、再生回数は約283万回を誇る。

Shocked by an Electric Eel!

 デンキウナギに人の手が触れるとどうなるのか、というのが動画の趣旨。デンキウナギは、体内で電気を起こせる生物。最大860ボルトもの電圧を発生させることができ、その威力は馬をも感電死させられるほど。なおこちらの企画は非常に危険な内容で、実験は専門家の監修のもと実施されている。決して真似しないでほしい。

 危険な動画の内容のため、投稿者の緊張感が視聴者にもひしひしと伝わってくる。右手を水槽の中に入れ、指先がデンキウナギに触れると、投稿者は痛みのあまり叫んでいた。右手に電力が流れるのはあっという間で、あまりものショックの強さに右手を抑えている。相当痛い様子が、見ていて十分に伝わってくる。

 しかし投稿者にとって残念なことに、デンキウナギに触れるのはこの1回だけではない。のちほど、もう1回デンキウナギに触れる実験を行う。

 その前に動画では、デンキウナギが発電する仕組みについて解説している。デンキウナギは生物学上、ウナギというより“ナマズ”に近い。デンキウナギの尾には3つの発電器官があり、それぞれに電気を発電する「発電細胞」と呼ばれる数千もの細胞が集まっている。この発電細胞は直列でつながっており、その表面を電子が移動することで、デンキウナギは必要に応じて電気を発生させられる。

 またデンキウナギは「狩り」「自己防衛」「ナビゲーション」などの目的に応じて、電圧を調整しながら、3つの発電器官を使い分けている。特に「狩り」では、体外に高電圧のショックを発生させ、近くの獲物を気絶させて生きたまま飲み込む。このようにデンキウナギは、ハンターとしても優秀な生物なのだ。

 さて、もう一度投稿者がデンキウナギに触れる実験を行う。今度は水槽の水に、稲妻を発生できる装置「テスラコイル」をつなげる。そうすることで、デンキウナギが発電した電力がテスラコイルに流れ、稲妻が発生する。つまり、デンキウナギの発電しているタイミングがわかるのだ。

 投稿者が本当にデンキウナギに触れたくないのが、画面越しに伝わってくる。いくら自身が企画した動画とはいえ、本当に怖がっている様子は見ていて可哀そうになる。しかし意を決してデンキウナギに指先が触れた瞬間、テスラコイルに稲妻が発生し、同時に男性は大きな叫び声をあげた。

 右手を抑えながらうずくまり「本当にダメだ…」「まずは落ち着きたい」「足と腹部が(一瞬)動かなくなった」と悲痛な感想ばかりで、一時動画内のスタジオは暗い空気になっているように感じた。右腕から顔にかけて痛いらしく、右耳が赤くなっていた。このようにデンキウナギは非常に危険な生物なので、もし遭遇しても近づかないでほしい。また、体を張ってデンキウナギの恐ろしさを伝えてくれた投稿者は、多くの視聴者の役に立つだろう。

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