『PUBG』なぜ基本プレイ無料に? 課題となるチート問題を乗り越え、人気再熱なるか
KRAFTONは2021年12月10日、バトルロイヤルゲーム『PUBG: BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)を、2022年1月12日より全プラットフォーム(PC、PlayStation 4、Xbox One)にて、基本プレイ無料へ移行することを発表した。
基本プレイ無料化により、プレイヤー増加が期待される一方で、チート問題への懸念も大きい。これに対し、開発チームは自社開発のアンチチートソリューションの導入により、不正プログラムへの対策をより強化するとしている。『PUBG』は長らく悩みの種となってきたチート問題を乗り越え、シーンの再熱に繋げることができるだろうか。
人気FPSゲームの”基本プレイ無料”トレンド
『PUBG』が基本プレイ無料への移行に踏み切った背景には、競合タイトルに基本プレイ無料の人気FPSゲームが多く存在することが挙げられるだろう。
『PUBG』が火付け役となった“バトルロイヤルシューティング”というジャンルにおいては、後に続いてリリースされた『Fortnite』や『Apex Legends』が基本プレイ無料。また、5vs5のタクティカルシューティングで人気を博している『VALORANT』も、同じく基本プレイ無料のタイトルだ。
さらに直近では、『PUBG』をはじめとするバトルロイヤルシューティングを踏襲し、新要素を盛り込んだ新作FPSゲーム『SUPER PEOPLE』がクローズドベータテストを実施。こちらも注目を集めているが、基本プレイ無料でのリリース予定とされている。
基本プレイ無料化で最も懸念される”チート問題”
基本プレイ無料化のニュースを聞いて、多くの『PUBG』プレイヤーが懸念したのは、チートプレイヤーの増加ではないだろうか。
『PUBG』はリリース当初から現在に至るまで、ずっと不正プログラムを利用するチートプレイヤーの存在に悩まされてきた。チートプレイヤーの存在が原因で、『PUBG』から離れてしまったプレイヤーも少なくない。
それに対するアンサーとして、開発チームは基本プレイ無料化のニュースと同時に、不正プログラム対策への取り組みと現状に関する「2021アンチチート開発レター」を公開した。
この開発レターによれば、2021年1月より自社開発のアンチチートソリューション「Zakynthos(ジャキントス)」を導入。実際にチートプレイヤーの減少に大きく効果が出ていることなどが示されている。