2021年を代表するバーチャルシンガー・HACHIに聞く音楽的ルーツ 「参考にしているのは、玉置浩二さんとLiaさん」
「いまの目標は、とにかく武道館でワンマンライブをやること」
ーーほかに影響を受けたバーチャルタレントさんはいますか？
HACHI：エルセとさめのぽきですね。元気を出したいときによく聴きます。そもそもエルセが大好きなので（笑）。いつも元気なエルセが元気よく歌っている姿がすごく可愛いくて、とにかく元気をもらえます。
ーー歌う側だと失恋や苦悩を表現した曲を好むけど、聴く側としては元気がもらえるようなポジティブなものを求めるんですね。
HACHI：しんどい時にしんどい曲を聴くのって辛いじゃないですか（笑）。たまに元気になりたいときがあるんですよ。
ーーシンガーとしての活動を始めてから、特に参考としている人はいますか。
HACHI：歌う際によく参考にしていたのは、玉置浩二さんとLiaさんですね。玉置浩二さんに関しては、歌っている時の抑揚だったり、ここはちょっと落とすけど、次はガッと上げるみたいな緩急だったりがとにかく素晴らしくて、曲を通してのリズムの持っていき方にも憧れています。Liaさんは透き通った歌声が好きで。別れや寂しさを歌うのがとても上手ですし、故郷や夏の感じを表現するのが本当にすごいと尊敬しています。声だけで鳥肌を立たせるような歌だと思っていますし、自分自身もそんなシンガーになりたいと参考にしています。
ーーライブする上で心がけていることや目標はありますか？
HACHI：いまの目標としては、とにかく武道館でワンマンライブをやることです。いままで自分の歌を聴いてもらう機会はなくて、この活動を始めてからたくさんの人に知ってもらえたので、いつか大きな場所で、生で聴いてくださる方の顔をしっかり見ながら、感謝を伝えたいです。
ーー12月12日に開催されるBOOGEY VOXXとのツーマンライブ『 DøminatoR B×H 』も、シーンのファンから注目を集めています。どのような経緯でこのライブが実現したのでしょうか。
HACHI：一度カバー動画でコラボしたのをきっかけに、深く仲良くするようになって。「いま、このタイミングでぶぎぼ（BOOGEY VOXXの略称）とHACHIがライブしたら絶対ブチ上がる」と、声をかけてもらいました。そもそもBOOGEY VOXXとHACHIのデビューしたタイミングが同じで、「今年いろんな活動を経て、同期同士頑張ったよな」という気持ちがライブに繋がったところも大きいです。BOOGEY VOXXは、たくさん曲を出したり、コラボをしたり、ライブがすごく盛り上がっていますし、私も8月にワンマンライブをしてからたくさんの人に知ってもらえて、そこから年末に大きいライブをやろう、という流れで、今回のツーマンが実現しました。
ーーBOOGEY VOXXとのライブはどんなライブにしたいですか？ 同期ではあるものの、音楽のジャンル的には異色の組み合わせだなと感じたので。
HACHI：タイトルに「VS」とついているくらいですから、バトル...…なんですよね（笑）。2021年盛り上がった2組のテッペン対決といえるくらい、お互いの持ちうる力を全て出してぶつけ合おうと思っています。
ーー先ほど話にも挙がった8月のワンマンライブについても聞かせてください。改めて振り返ってみてどうでしたか？
HACHI：緊張でしかなかったですね（笑）。MCに関しても、「本当に喋るのが苦手だな」と思ってしまいました。
ーーVTuberさんは、雑談配信をやって喋ることが得意になったという人が結構いるので、今後雑談配信をやっていくのもありかもしれませんね。
HACHI：雑談配信を増やしますか...…。たしかに、本当に歌配信しかしてないんですよね。でも1時間も雑談をやるとなったら、途中で「喋ることない！」となってしまうかもしれません。
ーー今後出てみたいライブやイベントはありますか？
HACHI：VTuberとしていつか『紅白歌合戦』に出たいというのは、自分の中でも大きい夢です。まぁ、言うだけタダですから（笑）。
あとは『TUBEOUT!』や『Virtual Music Award』といったイベントにも継続的に出てみたいですし、クラブ系の音楽イベントにも憧れています。ただ、バラードばかり歌っているもので……。今後はクラブで流して盛り上がるような曲も出したいなとひっそり思っています。
ーーHACHIさんが思う、ほかの音楽VTuberとの違いとは？
HACHI：あまりバラードをメインで歌っている人がいない印象なので、そこは私らしいのかなとは思います。あとは、とにかく歌枠の頻度が多いこと。自分のことを歌で知ってほしいと思っていて、2時間配信で20曲くらいは歌うんです。自分のチャンネルに初めてきた時に、常に歌っている状態にしたくて。
