満を持して日本上陸した『グランサガ』は、すべてが高水準でまとまった良作MMORPGだ

日本上陸の『グランサガ』レビュー

 2021年11月18日、スマートフォン向けのMMORPG『グランサガ』の日本におけるサービスが開始された。本作は2021年1月に韓国でサービス開始となったNPIXELのタイトルで、満を持して日本に上陸した。「魂を込めたRPG」をキャッチコピーに、ストーリーやグラフィック、ユーザーインターフェースなどあらゆる面で高水準のMMORPGに仕上がっている。

 今回は、そんな『グランサガ』を実際に遊んでみてわかった魅力をお伝えする。

丁寧なローカライズでストーリーに入り込める

 本作の舞台は、女神に祝福された大地「エスプロジェン」。エスプロジェンの「ラグナデア王国」では、王国を守る騎士団が活躍している。騎士団の中でも強い力を持つ者は「グランナイツ」と呼ばれ、多くの騎士の憧れの的となっている。物語は、そんなグランナイツに憧れる騎士団の青年「ラス」が、記憶喪失の少女「セリアード」と出会うところから始まる。このセリアードが持つ不思議なブローチを巡り、序盤の物語は展開されていく。ファンタジーRPGの王道ともいえる世界観は、日本人にもすんなり受け入れやすい。

 ところで、この手の韓国製MMORPGでは、ローカライズにそこまで力が入っていないパターンは少なくない。肝心なところで不自然な日本語が使われていれば、物語への没入感が下がってしまうこともあるだろう。

 しかし、本作のローカライズは非常に丁寧だ。ラスやセリアードといったパーティーメンバーの台詞だけでなく、サブキャラクターたちとのやり取りも丁寧に翻訳されており、各キャラクターの人柄や舞台背景、物語の目的などがわかりやすい。さらに、梶裕貴をはじめとした豪華声優陣を起用しており、フルボイスであることも嬉しいポイントだ。まるで日本のアニメを見ているかのような親近感を持ちながらストーリーを追うことができる。

複数のキャラクターを使い分ける戦闘システム

 『グランサガ』は、MMORPGでは定番のターゲティング式のバトルシステムを採用しているが、いくつか特徴がある。

 一つ目は、「タッグ戦」と「チーム戦」だ。本作では、6人のプレイアブルキャラクターの中から3人を選び、チームを編成して戦うことになる。チームに編成したキャラクターを切り替えながら戦うのが「タッグ戦」で、通常のフィールドではこちらのシステムが採用されている。一方、ボス戦においては編成した3人のキャラクターが同時に戦う「チーム戦」となり、一層賑やかに。

 いずれの場合も、チーム編成のバランスがよければ有利に戦えることは言うまでもない。敵の弱点やボスの特徴に合わせてチーム編成を変えてみてもいいだろう。もちろん、特定のキャラクターだけをひたすら育てるこだわりプレイもアリだ。

 また、ボス戦では強力な攻撃の際、攻撃範囲が予兆として表示される。このあたりは『FINAL FANTASY XIV』などを彷彿とさせるシステムだ。しかしながら、クエストアイコンをタップすればほぼ全自動で戦闘や移動をこなしてくれるため、常に複雑な操作が要求されるわけではない。

 そして、キャラクターごとに「グランウェポン」を装備するのも本作の特徴だ。グランウェポンは攻撃や回復、補助など固有のスキルを有しており、キャラクターの性能にも大きな影響を及ぼす。組み合わせをあれこれ考えるのも面白い。とはいえ、装備については「おまかせ」ボタンも用意されており、考えるのが面倒な人にもやさしい設計だ。



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