ベンツ、アルファロメオ、チンクェチェント……50周年迎えた『ルパン三世』の名車を振り返る
アニメ化から50周年を迎えた『ルパン三世』。楽しむ要素はさまざまだが、その1つに作品に登場した車がある。今回はそんな『ルパン三世』に登場した車たちを検証してみたい。
「メルセデスベンツ SSK」
1971年に日本テレビ系列で放送されたアニメ『ルパン三世』第一シリーズで、ルパンが颯爽と乗っていたのが、伝説のクラシックカー「メルセデスベンツ SSK」だ。
「メルセデスベンツ SSK」に緑のジャケットに黒のシャツ。そして、黄色いネクタイが、初代シリーズの定番で、「メルセデスベンツ SSK」の美しいボディに憧れた人もかなり多かったと聞く。ルパンは「メルセデスベンツ SSK」にフェラーリのV12エンジンを搭載させ、最高速を300キロにまで到達させていた。
この車は1928年~1932年に生産され、販売台数はわずか37台。そのため非常に希少価値が高く、2000年代で開催されたオークションでは8億の値段がついたこともある。ルパンの車がフェラーリV12エンジンを搭載していることを考えると、彼の乗るメルセデスベンツSSKは10億以上の値打ちがあると見られる。
デザイン、高級感、値段。世界の怪盗にふさわしい一台だ。
「アルファロメオ 6C 1750 グランスポルト」
ルパンがテレビ『ルパン三世』のセカンドシリーズで乗りこなしていたのが、「アルファロメオ 6C 1750 グランスポルト」だ。
オープニングテーマが大野雄二作曲の「ルパン三世のテーマ」となり、ルパンのジャケットも赤に変更。そして車も、赤へと移る。CMに入る際、ルパンが「ルパン・ザ・サード」の歌とともに車に跳び乗ろうとすると、ハンドルとタイヤが外れ「あれ?」と女性の声が入るシーンがあるが、その車が「「アルファロメオ 6C 1750 グランスポルト」」だった。
「アルファロメオ 6C 1750 グランスポルト」は1929年から33年まで製造され、レースでも活躍した。セカンドシリーズは何度も再放送されているだけに、「ルパンの愛車」といえば「これ!」と感じる人も多いのでは。